ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

テニスン

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The Lady of Shalott

PART IV


In the stormy east-wind straining,
The pale yellow woods were waning,
The broad stream in his banks
complaining
Heavily the low sky raining
Over tower'd Camelot;
Down she came and found a boat
Beneath a willow left afloat,
And round about the prow she wrote
'The Lady of Shalott'.

And down the river's dim expanse
Like some bold seer in a trance,
Seeing all his own mischance--
With a glassy countenance
Did she look to Camelot.
And at the closing of the day
She loosed the chain, and down she lay;
The broad stream bore her far away,
The Lady of Shalott.

Lying, robed in snowy white
That loosely flew to left and right--
The leaves upon her falling light--
Thro' the noises of the night
She floated down to Camelot:
And as the boat-head wound along
The willowy hills and fields among,
They heard her singing her last song,
The Lady of Shalott.

Heard a carol, mournful, holy,
Chanted loudly, chanted lowly,
Till her blood was frozen slowly,
And her eyes were darken'd wholly,
Turn'd to tower'd Camelot.
For ere she reach'd upon the tide
The first house by the water-side,
Singing in her song she died,
The Lady of Shalott.

Under tower and balcony,
By garden-wall and gallery,
A gleaming shape she floated by,
Dead-pale between the houses high,
Silent into Camelot.
Out upon the wharfs they came,
Knight and burgher, lord and dame,
And round the prow they read her name,
The Lady of Shalott.

Who is this? and what is here?
And in the lighted palace near
Died the sound of royal cheer;
And they cross'd themselves for fear,
All the knights at Camelot:
But Lancelot mused a little space;
He said, "She has a lovely face;
God in his mercy lend her grace,
The Lady of Shalott."

Tennyon



シャロットの姫君

第4部

厳しい東方の嵐のなかで
黄ばんだ森は色褪せていき
広き川は堤で
うら寂しい音を立てる。
重くたれ込めた空から
雨がキャメロットに注ぐ。
彼女は城から降りて下ると
柳の下に浮かんでいる小舟が一艘。
舳先の処に彼女が書くは
「シャロットの姫君」

果てしなく暗い川下へと下る
予言者が恍惚として
己の不運を見通すように―
穏やかな顔で
彼女はキャメロットを見つめる。
日が暮れる頃
とも綱を弛め 身を沈める。
広い川がはるか彼方へと運ぶは
シャロットの姫君。

横たわり 雪のように白い衣は
かすかに揺らめきながら―
消えゆく灯に舞い散る木の葉 ―
夜のざわめきの中
彼女はキャメロットへ流れていく。
小舟はくねりながら
柳の丘に沿い 野の中を下る。
耳にする声は最後の歌を唱う
シャロットの姫君。

悲しくも聖なる賛美歌
時に大きく時に小さく
ついに彼女の血は次第に冷たくなり
キャメロットの城に向けられた
彼女の目は見えなくなった。
流れに乗って 
川辺の最初の建物に着く前に
歌いながら死んだ
シャロットの姫君。

塔やバルコニーの下
庭園の壁や回廊の傍
かすかに光る幻に彼女は流れ着く。
青ざめ 高い城の合間を通り
無言でキャメロットに。
船着き場に集まる
騎士と住人 貴紳の男女
見れば舳先に書かれたるは
「シャロットの姫君」

誰だ?何だ?
光り輝く宮殿の
さんざめく声は静まり
何事かと飛び出してくる
キャメロットの騎士達。
だがランスロットはしばらく見つめて言った
「この姫君は美しい。
私が慈しみ深き神の恩寵を願うはこの
シャロットの姫君」

テニスン

(終わり)

閉じる コメント(8)

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この絵は何かで見た記憶があります。有名な場面ですね。

2007/2/15(木) 午後 8:30 mim*193*1*36

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あまりに文学的な絵画に対する偏見もあり、ラファエル前派の絵を真面目に見ていませんでしたが、私もこのウォーターハウスを記憶しております。まさにテニスンのこの詩の挿絵になっています。船の先を見て頂くと Lady of shalott と書いてありますし、ロウソクを立てています。

2007/2/15(木) 午後 9:18 [ fminorop34 ]

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テニスンは後年アーサー王物語の詩を書いていますが、その詩の基になったのは「アーサー王の死」という本です。この本は16世紀にいろんな伝説を基にして書かれました。この本では姫君はここに書かれているような呪われた運命の女性ではなく、キャメロット城に出入りしランスロットに会って好きになってしまいます。結局この恋は報われることなく、絶望のあまり死んでしまいます。彼女の遺言で死体は船でキャメロン城に届けられるというお話しです。ミミさんの指摘されたようにランスロットの子供を身籠もるという版もあるようです。

2007/2/15(木) 午後 9:47 [ fminorop34 ]

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オフィーリアみたいに哀しい結末ですね。

2007/2/15(木) 午後 10:43 curara

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美しい女が水に流されていくというイメージ。テニスンはシェイクスピアから借りてきたのかも知れませんね。ラファエル前派の連中はエレイン同様にオフィーリアもよく描いています。

2007/2/15(木) 午後 11:46 [ fminorop34 ]

きっとこの話の作者はシャルロット似のお姫様に振られたのではないか。 僕の推論ですが……こんな目に遭わせなくてもいいんじゃないのか? ああ、面白かったけど。またこう言うのをよろしくお願いします。美しい絵と美しい詩とわかりやすく考えられた訳。おやすみなさい。というか、おはようございます?もう四時だ……

2007/2/17(土) 午前 3:47 [ - ]

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お早うございます。テニスンには英語圏で好んで引用される「失恋に終わるとしても、恋をする方が恋をしない人生を送るよりはいい」という格言を残しています。ですからムイサラさんの推論、ふられた体験はあったのでしょう。一応公式的には本人の述懐が受け入れられています。この詩は13世紀のイタリアの短編(詩?)Donna di Scalotta からインスピレイションを得て書いたそうです。ウィキペディアの執筆者の標準的というか優等生的解釈を私なりに解釈しました。自由を求めてその自由を獲得するために払う犠牲を考えない、後悔しないという行為への深い共感の詩です。

2007/2/17(土) 午前 11:27 [ fminorop34 ]

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Donna di Scalotta の原詩も英訳もウェッブにはありませんが、研究者は調べ上げているのでしょう。ウィキペディアの執筆者によれば詩の前半の彼女の閉じこめられた生活よりは彼女の死後に焦点を当てており、前半はテニスンの創作と言うことです。普通は15世紀にアーサー王伝説をまとめあげた Malory の Le Morte d'Arthur を基にすることが多く、後にテニスンはこの詩と違う内容のシャロットの姫君を書いています。これはグーテンベルクにあります。

2007/2/17(土) 午前 11:53 [ fminorop34 ]


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