ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

イェーツ

[ リスト ]

束の間 -- イェーツ

イメージ 1

イェーツは「イースター1916年」のような政治的な詩を書いた。その後家庭的な詩や「 満足できる?」で老境の心情を告白した詩を書いた。生まれた男の子や女の子を主題にした詩はすでに「今日の詩」の選者が送ってきた。だがコールリッジの子供の寝息を聞きながら書いた傑作「真夜中の霜」と比較すると退屈で途中で翻訳を止めてしまった。

今日の詩はいささか感傷的な家庭内の話である。倦怠期の夫婦のことである。散文詩でもあり、イエーツの詩にはなかった内容なので訳してみた。


Ephemera

‘Your eyes that once were never weary of mine
Are bowed in sorrow under pendulous lids,
Because our love is waning.’
And then She:
‘Although our love is waning, let us stand
By the lone border of the lake once more,
Together in that hour of gentleness
When the poor tired child, passion, falls asleep.
How far away the stars seem, and how far
Is our first kiss, and ah, how old my heart!’

Pensive they paced along the faded leaves,
While slowly he whose hand held hers replied:
‘Passion has often worn our wandering hearts.’

The woods were round them, and the yellow leaves
Fell like faint meteors in the gloom, and once
A rabbit old and lame limped down the path;
Autumn was over him: and now they stood
On the lone border of the lake once more:
Turning, he saw that she had thrust dead leaves
Gathered in silence, dewy as her eyes,
In bosom and hair.
‘Ah, do not mourn,’ he said,
‘That we are tired, for other loves await us;
Hate on and love through unrepining hours.
Before us lies eternity; our souls
Are love, and a continual farewell.’

Yeats



束の間

「僕の瞳を見つめていた君の瞳
今では悲しげに瞼を伏せているのは
二人の愛情が薄れたせいだね」
彼女は答える。
「愛情が薄れたどしても、もう一度
いっしょに寂しい湖畔に立ってみない?
疲れた子供が寝静まるように
気分が落ち着いたら」

悲しそうに二人は枯れ葉の路を歩く
彼女の手を握って彼は答える。
「激しい愛で迷う心も燃え尽きてしまった」

二人は森の中、黄色い木の葉は
暗闇のかすかな流星のように落ちる。
老いた兎が足を引きずってきた路。
彼は秋を感じた。二人はもう一度
いっしょに寂しい湖畔に立った。
振り返ると、彼女は葉を黙っては集め
胸と髪に差す、葉は目のように濡れていた。
「泣くことはないよ」と彼。
「僕たちが飽いたとしても。また別の愛もあるさ。
憎み続けたらいい、とくに不満がないとき愛すればいい。
人生は無限だから。僕たちは
愛と別離の繰り返しさ」

イェーツ

閉じる コメント(2)

顔アイコン

顰蹙と蔑みをかいそうですが、私は、惰性は人性の大事な属性だと思っています。人間生理にホメオスタシス(恒常性)があるように、平らかに、なだらかに平静を保つ動き、そうした状態は捨ておけぬことのように思えます。<人生の罠>(チェーホフ)にとらわれないためにも。戯けたことかもしれませんが

2007/5/14(月) 午後 11:57 緑の森

顔アイコン

一般的にはそうかもしれません。私はまさに惰性で今日まで生きていたし、だから生きてこられた人間です。「緑の森」さんはこれからです。まだまだ頑張って頂かなくては。それはさておき、「今日の詩」のクロニクルがさっぱりわかりません。イエーツは「イースター1916年」で処刑された人物の奥さんに惚れていたことは確からしいのです。アイルランドの蜂起で、なんとなく結婚してしまった奥さんとの仲が冷たくなったのだろうかなと下らぬ想像をしています。他人の夫婦関係などどうでもいいことですが。失礼しました。

2007/5/15(火) 午前 0:17 [ fminorop34 ]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事