ヘ短調作品34

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スティーヴンソン

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パソコンが故障中に、到来した「今日の詩」である。題名は「神がついに恵みたもうたのは」である。スティーヴンソンは奥さんの連れ子と良い関係にあり、いっしょに本を書いたこともある。だが実子がなかったことは確かである。もし話者がスティーヴンソン自身であるとしたら、奥さんは流産したのだろうか。

以前に訳したエビタフ・エローションとも共通点がある。短い人生を考えて、子孫を残したかった願望は想像できる。


God Gave To Me A Child In Part

God gave to me a child in part,
Yet wholly gave the father's heart:
Child of my soul, O whither now,
Unborn, unmothered, goest thou?

You came, you went, and no man wist;
Hapless, my child, no breast you kist;
On no dear knees, a privileged babbler, clomb,
Nor knew the kindly feel of home.

My voice may reach you, O my dear-
A father's voice perhaps the child may hear;
And, pitying, you may turn your view
On that poor father whom you never knew.

Alas! alone he sits, who then,
Immortal among mortal men,
Sat hand in hand with love, and all day through
With your dear mother wondered over you.

Robert Louis Stevenson



神がついに恵みたもうたのは

神がついに恵みたもうたのは
子供ではなく父親の心であった。
わが心の子よ、生れることなく
去りし汝は今何処にいるのか?

誰も見ぬ間に、お前は訪れ、去った
幸い薄き子よ、胸に口づけもせずに。
構うことなく、膝に登れた子供だが
優しい家庭の団欒も知らずに。

ねぇお前は私の声が聞こえるだろう −
子供は父親の声が聞こえるはずだ。
なんということだ。お前は見たこともない
父親に振り向くなんて。

ああ父親は独り座り
この世で唯一不滅の父親は
愛とともに椅子にに身を沈め、一日中
お前の母とお前のことを考えていた。

スティーヴンソン

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