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今日目についたドイツの詩人はテオドール・シュトルムである。めくった程度であるが、彼の「インメン・ゼー」という題名は記憶に残っている。彼は法学を学び、お役人になった人であるが、青春時代から文学への思い入れがあり、仕事の合間に小説や詩を書いた。分類すれば、ロマン派になるのだろうが、同時代のフランスやイギリスの詩人に比較して感傷的であるし、道徳的でもある。彼の経歴がそうさせたのかもしれない。フランス革命もこのドイツ人には何の影響も与えなかったみたいである。そういう意味で、われわれ日本人がイメージするドイツ的な詩人である。 Meeresstrand Ans Haff nun fliegt die Möwe, Und Dämmerung bricht herein; Über die feuchten Watten Spiegelt der Abendschein. Graues Geflügel huschet Neben dem Wasser her; Wie Träume liegen die Inseln Im Nebel auf dem Meer. Ich höre des gärenden Schlammes Geheimnisvollen Ton, Einsames Vogelrufen - So war es immer schon. Noch einmal schauert leise Und schweiget dann der Wind; Vernehmlich werden die Stimmen, Die über der Tiefe sind. Theodor Storm 海辺 潟に飛び行くカモメ一羽 夕暮れは迫る。 湿地に映る 夕べの光。 水面をすいと飛び行く 灰色の鳥。 夢のごとくに島は 海の霧の中。 聞こえるは泡立つ泥の 不思議な調べ 寂しき鳥の鳴き声 − いつもと変わらず。 再び風が揺らぎ 沈黙する。 声は明らかに 深き所より。 シュトルム
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シュトルム
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




「インメン・ゼー」はドイツ語版を持っていました。日本語と照らし合わせながら読んだ記憶があります。半世紀も昔の事です。感傷的なのも好きです。
2007/6/10(日) 午後 8:13
それは凄いです。今入手可能かどうか知りませんが、岩波文庫から出ましたから、図書館にはあるはずです。ドイツ語版はグテンベルクにありました。再挑戦を期待します。
http://gutenberg.spiegel.de/storm/immensee/immensee.htm
私はハンス・カロッサが懐かしくて仕方がないのですが、著作権問題があるみたいです。残念です。
2007/6/10(日) 午後 10:14 [ fminorop34 ]
懐かしい一節を見つけました。hinter jenen blauen Bergen liegt unsere Jugend. Wo ist sie geblieben?
ありがとうございます。
2007/6/10(日) 午後 10:30
ここ最近読ませていただいたロマン派とは少し違うようで、日本人の私には好みです。静かです。
2007/6/10(日) 午後 10:47
ミミさん凄い記憶力です!それにしてもその一節はいい感じですね。
2007/6/10(日) 午後 11:46 [ fminorop34 ]
「緑の森」さんはそうですか。私は、学生時代から詩とは全く縁のない人生でした。まだ好き嫌いを言える段階ではありません。勉強します。
2007/6/11(月) 午前 0:03 [ fminorop34 ]