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「今日の詩」はテニスンの「十一音節の詩」である。この詩が、彼自身のことを語っているとしたら、以前翻訳したシャーロットの姫君のことを言っているのであろうか。テニスンは「シャーロットの姫君」で評論家から酷評されて傷つき、以後10年間沈黙を守った。ただ「シャーロットの姫君」に直接触れたのでは露骨であるから、短い十一音節の詩と言いながら、感受性の薄い評論家達に復讐したのだろうか。この詩自体十一音節の詩の詩である。 Hendecasyllabics O you chorus of indolent reviewers, Irresponsible, indolent reviewers, Look, I come to the test, a tiny poem All composed in a metre of Catullus, All in quantity, careful of my motion, Like the skater on ice that hardly bears him, Lest I fall unawares before the people, Waking laughter in indolent reviewers. Should I flounder awhile without a tumble Thro' this metrification of Catullus, They should speak to me not without a welcome, All that chorus of indolent reviewers. Hard, hard, hard it is, only not to tumble, So fantastical is the dainty meter. Wherefore slight me not wholly, nor believe me Too presumptuous, indolent reviewers. O blatant Magazines, regard me rather - Since I blush to belaud myself a moment - As some rare little rose, a piece of inmost Horticultural art, or half-coquette-like Maiden, not to be greeted unbenignly. Tennyson 十一音節の詩 ああ君も一緒かね、あの感受性に欠ける評論家達と 無責任で、無感動な評論家達と同じことを言う ごらん、僕は吟味してほしいのだよ、この小さな詩は 全文カトゥルスの韻律で構成されているのだよ。 みんなそろって僕の動作ばかり見つめている まるで薄氷の上を滑るスケーターみたいだ みんなの前でうっかり転んでしまい 無感動な評論家達の笑いを誘いはしないかと。 僕がカトゥルスの韻律で朗読して ちょっとばかり無様に口ごもってとしても 僕に賞賛の言葉を述べるべきなのに みなそろって無感動な評論家達に口を合わせる。 難しい、確かに難しい、失敗しないのは でもこの韻律の優美さは実に見事なのだ。 だから無感動な評論家達は、僕を完全に軽蔑せず 生意気すぎるとも思ってはいないのだ。 ああ騒々しい雑誌がむしろ僕を − 僕が顔を赤らめて自分を賞賛したので − 小さな珍しいバラ、丹精込めた 園芸作品か色気の出てきた乙女で 酷評すべきではないと思っている。 テニスン 上の写真はワイト島の桂冠詩人、男爵テニスンの別荘である。
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テニスン
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