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「今日の詩」は久しぶりにホイットマンのアメリカの賛歌である。このきわめてアメリカ的な詩人は必ずしもアメリカで最初から受け入れられたわけではない。逆にヨーロッパでアメリカ本国での冷遇が非難され、アメリカ人も認め始めたという経緯がある。何処にもある話だが。 I Hear America Singing I HEAR America singing, the varied carols I hear; Those of mechanics―each one singing his, as it should be, blithe and strong; The carpenter singing his, as he measures his plank or beam, The mason singing his, as he makes ready for work, or leaves off work; The boatman singing what belongs to him in his boat―the deckhand singing on the steamboat deck; The shoemaker singing as he sits on his bench―the hatter singing as he stands; The wood-cutter’s song―the ploughboy’s, on his way in the morning, or at the noon intermission, or at sundown; The delicious singing of the mother―or of the young wife at work―or of the girl sewing or washing―Each singing what belongs to her, and to none else; The day what belongs to the day―At night, the party of young fellows, robust, friendly, Singing, with open mouths, their strong melodious songs. Whitman アメリカの歌が聞こえる アメリカの歌が聞こえる。いろんな歌が聞こえる。 機械工の歌 − 当然だが、力強く陽気に自分の歌を唄う。 大工は自分の歌を唄いながら、板や梁の寸法をとる。 石工は自分の歌を唄いながら、仕事を準備したり、中止したりする。 船員は舟の持ち場を唄い − 甲板員は蒸気船の甲板で唄う。 靴屋が腰を下ろして唄い、帽子屋は立って唄う。 きこりの歌 − 農夫の歌、朝でかける途中の歌、昼の休憩時間の歌、夕暮れ時の歌。 母親のやさしい歌声 − 家事をする新妻の歌 − 縫い物、洗濯をする娘の歌 − みな自分の仕事の歌を唄い、他の歌を唄わない。 昼は、その日の仕事 − 夜は、親しい頑丈な若い仲間のパーティー 口を大きく開けて、力強く見事に歌を唄う。 ホイットマン 上の絵はブランマ・モーゼスの作品である。比較的気前のいいサイトはGrandma Moses(1860-1961)である。101才で死亡したときケネディ大統領が追悼のメッセージを送ったが、その2年後に彼は凶弾に倒れたのを記憶している。
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ホィットマン
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




生きる形がハッキリしているのは、ある意味(身分制、階層社会に問題はあるにせよ)では良いのかもしれませんね。何もない裸で自分を支えなくてはならない現代に較べ、自分(自己)以外をよりどころに生を全う出来る形式社会であるわけですが。それはそれでしんどいことかもしれないですが。貼り付けの絵の作家は誰でしょうか。印象深いいい絵です。
2007/6/17(日) 午後 11:45
それぞれ自分の天職に誇りが持てる社会。それがアメリカだという楽天的な詩だと思いました。韻を整える必要のない散文詩人ホイットマンの「他の歌を唄わない」は意味がよく分かりませんでした。女には女の仕事があるのだという主張だとすれば、フェミニストあたりから文句が出そうな気がします。
2007/6/18(月) 午前 0:26 [ fminorop34 ]
この絵は聞かれたことがあるかと思いますが、 Grandma Moses の絵です。このお婆ちゃんは70才で関節炎になり、刺繍が出来なくなり絵を描き始めました。私はこの女性の本を持っています。分類すれば「素朴派」になるのでしょう。農業労働者であったころの古き時代の農村風景を描きました。ローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森シリーズ」の絵画版です。この女性の絵は現在法外な値段で取引され、著作権でがっちり固められています。ウィキペディアには絶対にない絵です。 Olga's Gallery にこの一枚がありました。大丈夫でしょうか?
2007/6/18(月) 午前 0:34 [ fminorop34 ]