ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

独詩和訳

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ヘルダーリンは発狂して以来、文学愛好家で彼の崇拝者であった大工と家族の世話になり、ネッカー川を見下ろす塔にこもって長い晩年を送った。ブリタニカでは短くて、断片的な詩を十数篇書いたとある。彼を有名にした大作よりも、世俗的には不毛の晩年の詩がトラークル等世紀末の詩人に影響を与えたそうである。彼については何も知らないが、今日の詩が晩年の一編なのかどうか。

Hälfte des Lebens

Mit gelben Birnen hänget
Und voll mit wilden Rosen
Das Land in den See,
Ihr holden Schwäne,
Und trunken von Küssen
Tunkt ihr das Haupt
Ins heilignüchterne Wasser.

Weh mir, wo nehm ich, wenn
Es Winter ist, die Blumen, und wo
Den Sonnenschein,
Und Schatten der Erde?
Die Mauern stehn
Sprachlos und kalt, im Winde
Klirren die Fahnen.

Friedrich Hölderlin


人生の片側

梨がたわわになり
野バラ咲き乱れる
海に浮かぶ島
白鳥は口づけに酔い
愛らしき頭を沈める
動かざる聖なる水。

悲しいかな、冬になれば
何処にて花を摘み
何処にて陽光と
日陰を求めん?
無言の城壁は
風に向かい
冷ややかなる旗の音。

ヘルダーリン

写真は狂気の人生を送ったヘルダーリン・チュルム(Hölderlinturm)である。


後記

「緑の森」さんのコメントにより、明白な入力ミスに気付くと同時にヘルダーリンをかじってみた。知らないことばかりであった。ただこの詩の最初の行を入力してみると、ヘルダーリンが通ったラテン語学校が今はヘルダーリン・ギムナジウムとなり、この詩を教材にした授業の資料がウェブにあった。資料の最後に3通りの英訳があった。

私の訳詩は満足すべき物ではないが、一つ気になっていた部分がやはり誤訳であることがわかった。それは Und Schatten der Erde? である。つい木陰と訳したが、さらに冬の風を避けるための陰であるらしい。

もう一つは Klirren die Fahnen である。Klirren は相良編の独和辞典を調べたところ、カタカタ鳴る音、擬声語とあった。Fahnen は5番目ぐらいに風見旗という訳があった。布の旗は金属的な音を立てない。ここは英訳に従って風見鶏にすべきであることがわかった。風見鶏により前半の白鳥との対比が明確になり、納得できた。

そういうわけで訳詩の後半を改定する次第である。このきっかけを与えてくださった「緑の森」さんのコメントに感謝する次第である。なおこの詩は1805年にシラーが彼の主宰する雑誌に掲載されているとのこと。制作の年は分からないので、発病後の詩かどうかはまだ定かではない。


人生の片側

梨がたわわになり
野バラ咲き乱れる
海に浮かぶ島
白鳥は口づけに酔い
愛らしき頭を沈める
動かざる聖なる水

悲しいかな、冬になれば
何処にて花を摘み
何処にて陽光を求め
風を避けん?
無言の城壁は
風に向かい
冷たき風見鶏の音。

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コメント感謝します。上に事後報告を書き足しました。

2007/6/21(木) 午後 0:51 [ fminorop34 ]

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リルケを読んでいるとヘルダーリンに出会いますがよく知らない詩人でした。晩年に精神を病んだことも知りませんでした。昔三笠文庫がありその一冊「ドイツ詩抄」大山定一訳で二編を読んだだけです。

2007/6/22(金) 午前 10:30 mim*193*1*36

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私はヘルダーリンの名前しか知りませんでした。ネッカー川に思い出がありますが、訪れたのはハイデルベルクあたりです。ヘルダーリンの塔も知りませんでした。グーテンベルクのドイツの詩は充実していませんが、ヘルダーリンはそこそこあるかと思います。彼は死後シラーの亜流ぐらいの評価で忘れられてそうですが、リルケが取り上げているのですか。コメントありがとうございました。

2007/6/22(金) 午前 11:06 [ fminorop34 ]

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リルケの詩に「ヘルダーリンに寄す」というのがあって読んだ事がありました 。1914年の作品です。

2007/6/22(金) 午後 10:02 mim*193*1*36

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検索したら、学者の論文ネタになりやすい組み合わせで論文がズラリ出てきましたが、An Hoelderline という詩を見つけました。おそらくこの詩のことでしょうか?

2007/6/22(金) 午後 10:36 [ fminorop34 ]

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はい、そうです。筑摩書房の「リルケ」(高安国世著)という本はドイツ語と日本語の対訳になっていました。昭和30年ごろの本です。

2007/6/23(土) 午前 11:26 mim*193*1*36

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ご紹介有難うございました。おそらく私の住む市も財政難ではなかった時代の出版物ですから、図書館にあるでしょう。でも図書館には当分行かないことにします。この詩ずいぶん難しそう!

2007/6/23(土) 午前 11:51 [ fminorop34 ]

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お元気ですか?

ヘルダーリンって名前しか知らなかったけど、興味深いですね。

ところで、昔のヨーロッパの学校は皆ラテン語を勉強させたのですか?生徒たちはどのくらい習得してたものなんでしょう?

2008/4/2(水) 午後 2:51 [ ダクセルくん ]

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何とかやっていますが、歯槽膿漏でしょうか、硬い物を食べるのに苦労しています。

ヘルダーリンはトラークルなどドイツ表現主義の詩人に影響を与えたそうです。それは分かりませんが、彼の不気味な詩は内容はともかくドイツ語の勉強にはもってこいです。

2008/4/2(水) 午後 9:21 [ fminorop34 ]

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ピンからキリまであると思います。学歴でライプツィッヒ大学で聖堂の音楽家になるのを拒否されたバッハも一応ラテン語学校を出ています。当時の男の子が習わされたラテン語の「主の祈り」を見たことがあります。おそらく教会に書いてある文字ぐらい読めるようにはなったのでしょう。ラテン語学校が「進学校」であり、良い大学に行ったのかどうか知りません。今のように中学・高校で大学が決まることはなかったと思いますが。

2008/4/2(水) 午後 9:28 [ fminorop34 ]

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父さんもこないだまで歯槽膿漏が悪くなって悩んでました。ぼくが食べるバナナチップス(ものすごくかたい)を食べたらますます歯のぐあいが悪くなりました。今はおさまったようです。

グラマー・スクールって何かな?と思ってました。文法学校?その昔からのラテン語学校のつづきみたいなものでしょうか。インターネットで調べてみようかな。

2008/4/3(木) 午前 8:20 [ ダクセルくん ]

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もちろん dakuserukun がしてくださっているラテン語の文法を教える学校ではないでしょうか。より高度な語学教育と、数学も教えたのではないでしょうか。語弊がありますが、これは知的エリートの大学に入る前の「予備校」ではないでしょうか。旧制の「高校」もめちゃくちゃ語学教育に熱心でしたから、グラマー・スクールかも知れない。米国には preparatory school というのがあります。これも中世の grammaar school の伝統とではないでしょうか。

2008/4/3(木) 午前 10:16 [ fminorop34 ]

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ラテン語の先生の称号は確か professor ではなく、master だったというような記事を読んだ気がします。哲学・神学の教授とは格も違い、「先生」だったのかなと思ったりしました。いずれにしても制度は難しいです。

2008/4/3(木) 午前 10:22 [ fminorop34 ]

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ほー。ぼくは高校まで英文法しか興味がなかったから、そういう文法中心の教育されてたらよかったかも。

でもぼくはどっちみち、人の話を聞いて理解することが全くできないので(Attention Deficit Hyperactivity Disorder なんじゃないでしょうか)、学校など役にたたず、自分で本を読んで勉強するしかないんですが。

テクノはテクノロジーを使った音楽でしょう。70年代後半くらいまでは、まだ生楽器の時代で、その後シンセサイザーなどを使い出したときから、テクノが始まったのでしょう。でも、何でもシンセサイザーを使ってればテクノと呼ばれるわけではなく、「テクノ」と呼ばれるジャンルはもっとせまい範囲の音楽です。シンセサイザーとかドラムマシーン(ドラムの音を機械で出す)を使って、グルーヴ感(踊りたくなるような感じ)のある1つのリズムと、繰り返しメロディー(1曲につき1つフレーズしかない)を3分くらいずーっと繰り返す音楽です。ふつう遊び人の若者が集まるような店でかけるみたいですが、ぼくはもちろんそういうところに出入りするタイプではありません。

2008/4/3(木) 午後 4:42 [ ダクセルくん ]

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私は人の話を聞かない主義でやってきました。聞いていしまったら、自分の思考力が衰えるという信念でやってきました。でもこの主義は苦労します。最低限聞いたふりはすべきでした。

2008/4/3(木) 午後 9:16 [ fminorop34 ]

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要するにストラディヴァリとかは縁のない連中の考え出した楽器であり、音楽ですね。

2008/4/3(木) 午後 9:18 [ fminorop34 ]

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ラテン語学校とグラマー・スクールは同じみたいです。ウィキペディアによればルネッサンス前のグラマー・スクールがラテン・スクールだったみたいです。とくに坊さんになるにはラテン・スクールに行くのが必須だったようです。さらに教会そのものが教育機関だったとのことです。バッハはラテン語学校卒の学歴だったのですが、テレマンは大卒だったと聞いています。

2008/4/4(金) 午後 0:06 [ fminorop34 ]

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ああ、いいな。バッハのこと知れるブログってないですかね?
ぼく高校生のころ、新潮文庫の『バッハ』という写真入りの本が好きで(文章はあまり読みませんでしたが・・・)、ドイツへの憧れを燃やしていました。

2008/4/13(日) 午前 11:17 [ ダクセルくん ]

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ウェッブ上で一番人気はバッハです。ドイツ語のクラブがあり、一度ドイツ語で投稿しました。意図が伝わらなかったところをみると、僕のドイツ語はひどいのでしょう。ただ伝記となるとどうでしょうか?息子達の話題もあり、にぎやかでした。一度検索されてはいかがですか。

2008/4/13(日) 午後 3:38 [ fminorop34 ]

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そうですね。楽しそう。

2008/4/13(日) 午後 4:03 [ ダクセルくん ]


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