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「今日の詩」はジョージ・ワシントンの独立戦争の同志を先祖に持ち、ハーヴァード大学の教授におさまったアメリカ白人社会の優等生ロングフェローの詩である。この詩は比較的楽だったが、勉強になったことが一つあった。第3詩節の2行目の最後に unbroke なる語がある。これは1行目の oak と韻を踏んでいるが、初めてお目にかかった。 私はアメリカン・イングリッシュのスペルチェックを使っているが、ワードでも赤いアンダーラインの警告を発した。unbroken にすべきと示唆が出た。ロングフェローが間違うとはと一瞬びっくりしたが、この語はちゃんと辞書にあった。ということで彼の詩は相変わらず教材として100点満点の出来であった。内容はいつものロングフェロー節であり、安心して読める。 The Arrow And The Song I shot an arrow into the air, It fell to earth, I knew not where; For, so swiftly it flew, the sight Could not follow it in its flight. I breathed a song into the air, It fell to earth, I knew not where; For who has sight so keen and strong, That it can follow the flight of song? Long, long afterward, in an oak I found the arrow, still unbroke; And the song, from beginning to end, I found again in the heart of a friend. Henry Wadsworth Longfellow 矢と歌 私は空に向かって矢を放ったが 落ちた場所は分からなかった。 矢はあまりに速く飛んだので 私の目は方向を追えなかった。 私は空に向かって歌をうたったが 落ちた場所は分からなかった。 歌の方向を追える鋭い視力の 持ち主がどこにいよう? 後で知ったが、矢は折れずに 一本の樫に刺さっていた。 そして歌は最初から最後まで ある友人の心の中に残っていた。 ロングフェロー
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



いい詩ですね。清々しい気持ちになりました。
2007/7/1(日) 午後 7:01
そうですかか?それは良かったです。ロングフェローの詩はまだ二、三本残っているはずです。発展途上にあったアメリカの詩人です。
2007/7/1(日) 午後 7:31 [ fminorop34 ]
教えてください。この詩は何をうたったものでしょうか。詩人は、矢と歌で何かを象徴しているのでしょうか。どうぞよろしく。
2008/9/11(木) 午後 0:46 [ shi**_tor*ijpjp ]
私は日本社会の優等生ではありません。アメリカの名門の出身でアメリカ社会の優等生であり、ハーバード大学で興隆期のアメリカ人のあり方を説いたロングフェローの詩はよく分かっているとはいえません。獲物ではなく、空に向って矢を放つのは無意味な行為のようにみえます。でもそれは折れずに西洋人が格別に神聖視する樫の樹に命中していました。
歌も聴衆を意識せずに歌いましたが、友人の心に残っていました。目標とか評判を意識しない行為ほど物質的にはともかく、精神的には報われるという、教訓的な内容ではないでしょうか。彼の教訓的な詩を読んでいますので、ついそう解釈してしまいます。私の先入観かもしれません。
2008/9/11(木) 午後 1:37 [ fminorop34 ]
早速にご返事を頂き有難うございました。詩人のことは名前は知っていましたが作品はほとんど読んだことがありませんでした。たまたまこの詩は覚えがありました。ある知り合いの人の解釈によると、矢は子供のころの行為、歌は発した言葉で、それを大人になって友人が覚えていお手くれたことを発見したものだ、ということでしたが、いまひとつ出来過ぎていてしっくりこなかったのです。こちらのブログの解釈参考になりました。有難うございました。
2008/9/11(木) 午後 2:37 [ shi**_tor*ijpjp ]
song を「歌」ではなく「詩」と解釈するするのもいいでしょう。詩ではよくそう解釈されます。彼は「詩」を朗読したのでしょう。ロングフェローは解釈の別れる詩人ではないのですが、単純・率直に、気に掛かっていたものを発見した喜びを表現したのだという解釈も成立しますね。かえって有難うございました。
2008/9/11(木) 午後 6:22 [ fminorop34 ]
聖書の伝道者の書に『あなたのパンを水の上に投げよ。いつの日にか、それを見いだすであろう』という言葉があります。ロングフェローの詩のモチーフでは無かったでしょうか。
2012/2/13(月) 午後 0:08 [ fukue ]
fukueさんコメント有難うございます。
私は聖書に詳しくありませんので何とも言えません。
2012/2/13(月) 午後 0:23 [ fminorop34 ]
45年程前の学生時代にリンガフォンの愛護で聞きました。老来、人の心を傷つけたこと、これからは人が元気になる言葉を発していきたいと思います。
2018/2/22(木) 午前 8:50 [ 山本瑞教 ]
山本瑞教 さんご訪問有難うございます。今後ともネット上でのご活躍を祈念いたします。
2018/2/22(木) 午後 0:08 [ fminorop34 ]