|
今日のドイツ語の詩はトラークルの「夏」である。さすが黄昏のウィーン、世紀末ウィーンの詩人の夏。自然は脇役であり、舞台は暗い部屋である。登場するのは、話者の愛人とおぼしき女性である。 Sommer Am Abend schweigt die Klage Des Kuckucks im Wald. Tiefer neigt sich das Korn, Der rote Mohn. Schwarzes Gewitter droht Über dem Hügel. Das alte Lied der Grille Erstirbt im Feld. Nimmer regt sich das Laub Der Kastanie. Auf der Wendeltreppe Rauscht dein Kleid. Stille leuchtet die Kerze Im dunklen Zimmer; Eine silberne Hand Löschte sie aus; Windstille, sternlose Nacht. Georg Trakl 夏 夕暮れには森のカッコウの 悲しげな歌声も静まり 深くうなだれる 赤きケシの実。 暗き雷雲は 丘を脅かし 野原に消え行く いつもの蟋蟀の歌。 葉一枚とて 動かぬ栗の木。 螺旋階段に聞こえる 君の衣擦れの音。 蝋燭が静かに灯る 暗き部屋。 灯に触れる 銀の火消し。 凪て星なき夜。 トラークル
|
トラークル
[ リスト ]

桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




「凪て星なき夜」日本だったら暑い寝苦しい夜ですが、全然暑さを感じませんね。
2007/7/10(火) 午後 6:26
トラークルはオーストリアの詩人です。私もミミさのように蒸し暑さを感じません。でも連中は避暑のためにウィーンを脱出します。
2007/7/10(火) 午後 8:15 [ fminorop34 ]
素晴らしく緊張湛えて、漆黒の静寂の闇夜の到来、その余情深く、みごとな詩ですね。
ところで、画家・高島野十郎ご存知でしょうか。http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/cont_j/topics/topics_det2_8.php?TOPICS_ID=59
2007/7/10(火) 午後 8:39
トラークルは私には興味ある詩人です。この詩を含めて4つの詩を読みましたが、一つは晴朗ではありますが秋の詩。残りは夜の詩でした。私がそういうのを選択しているのかもしれません。
2007/7/10(火) 午後 8:43 [ fminorop34 ]