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70.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン1880年5月] 親愛なる友へ 宛先も残さずにそんな遠方にお出かけとはよくありません。お仕事の方が行き詰まりましたかな。本日私がお手紙を差し上げますのはまさに仕事の話です。 ヘル・アストール(1)が転送先を知らないとしても、私の落ち度ではありません。ヘル・ジムロックは私の悲しみにお構いなく、献呈の辞のない表紙で出版するだけのことです。 いいですか、私はご存じの二曲を出版したいのです。 「ピアノのための二つのラプソディー(Zwei Rhapsodien f??r das Pianoforte )」(2)これよりいい名前がありましたら、ご提案ください。この駄作にあなたの可愛らしい、名誉ある名前をのせて頂けるなら、献呈者冥利につきるというものでありましょう。 しかし、どう書きます。エルザかエリーザベトか。フライフラウ(Freifrau)かバローニン(Baronin)か。旧姓を付けるのか付けないのか。 軽薄な事を言って申し訳ありませんが、すぐにイシュル、ザルツブルガー・シュトラーセ 51に手紙を下さい。同時に付け加えていただきたいのは、とくにあなたがかの栄光の都市で健康状態は至って良好であり、素晴らしい時を過ごしていると。 取り急ぎ、あなたとハインツ氏に心からのご挨拶を送ります。 誠実なるあなたのJ.Br.より 注 (2) 二つの作品には、それぞれカプリッチオ(プレスト・アジタート)とモルト・パシオナートと記されていた。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



