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「今日の詩」の選者は久しぶりにトマス・ハーディーの「中間色」を送ってきた。ハーディーの40才の時の作品である。ずいぶん骨のある作品で、翻訳には苦労した。一箇所英語のゴロ合わせがあった。これは翻訳不可能としても、後半の部分には参った。 冷え切った自然環境の中、夫婦仲も冷え切った二人が散歩をしている。ハーディーらしい皮肉な冷めた詩であると感じた。 Neutral Tones We stood by a pond that winter day, And the sun was white, as though chidden of God, And a few leaves lay on the starving sod, --They had fallen from an ash, and were gray. Your eyes on me were as eyes that rove Over tedious riddles solved years ago; And some words played between us to and fro-- On which lost the more by our love. The smile on your mouth was the deadest thing Alive enough to have strength to die; And a grin of bitterness swept thereby Like an ominous bird a-wing.... Since then, keen lessons that love deceives, And wrings with wrong, have shaped to me Your face, and the God-curst sun, and a tree, And a pond edged with grayish leaves. Thomas Hardy. 中間色 僕達が池の畔で立っていた冬の日 太陽は神に拗ねるように白かった。 枯れ果てた芝の上に葉が二、三枚 トネリコだからか、葉は灰色だった。 君の目付きは、大昔に解かれた 退屈な謎を探し回る目だった。 言葉のやりとりが多少あった − 愛でどちらが多くを失ったか… 君は口もとに微笑みを湛えていたが 疲れていつ消えてもおかしくなかった。 そのため君が苦笑いすると 不吉な鳥が飛んで来るよう… 以来、愛が欺かれ、偽りに苦しむ 深刻な体験の度に、僕に現れたのは 君の顔、神に呪われた太陽、樹 灰色の木の葉に縁どられた池だった。 ハーディー
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ハーディ
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




「ダーバーヴィル家のテス」というより、ナスターシャ・キーンスキー演じるポランスキー監督の「テス」の原作者であることを知りました。その名は知っておりましたが、その作家の詩なのですね。宿命に翻弄され、純なる故の悲劇を生きる女性の<生>。よかったです。この詩も裏返しの<愛>への希望があるように感ぜられいいです。本質的と思わないで、どのような姿でのものであれ<愛>を語るだろうかという意味で。
2007/8/5(日) 午前 10:49
これもウィキ知識ですが、彼はもともと詩人志望だったそうです。「テス」で「不道徳な」シーンで非難されたそうです。彼氏がテスをおんぶだか、だっこをして水たまりを渡るシーンが映画にありました。これも含めて娘に読ませられない本というレッテルを貼られたという話を人から聞きました。不評に落胆しましたが、その後の作品で次第に評価され、余裕が出来たのでしょうか、彼は詩を書き始めたということでした。記憶がいまいち定かではないのでもう一度確かめてみます。ナスターシャ・キーンスキーという女優は色白でやや青ざめた感じで、テスに合っていましたね。私は映画を見てから、ペイパー・バックを買いました。何しろ長編ですから、読んだのは数箇所です。彼女が処刑され、黒い煙が出る最後の場面だけ覚えています。碌に読みもしないで、原作に忠実でよく出来た映画ではないのかなと思っております。
2007/8/5(日) 午前 11:44 [ fminorop34 ]
この詩、最後がすごくいいですね。
ぼくもテス好きなんです。
ずーっと前、ビデオ屋で若いナスターシャ・キンスキー見ようと思って借りたら、
シャーロックホームズのドラマで好きになった英国の緑の景色がいっぱいでした。
ここ3、4年のうちにNHKのBS2で2回も放送され、どちらもビデオにとりました。
ポランスキー映画も好きです。
『吸血鬼』と、悪魔の書いた本にまつわるオカルト『ナインスゲート』のDVDを持っています。
『吸血鬼』はずーっとずーっと前、中学か小学校のころ、風邪で寝ていた日曜日の夕方、NHKの教育で見ました。
中世っぽい城と宿屋、雪景色が好きだった記憶で、DVD買いました。
2008/10/6(月) 午後 5:30 [ ダクセルくん ]
テスは良い映画でした。英国の田園地帯でしばらく過ごしたいと思いながら、イギリスに行ったのはトランジットでヒースロー空港に降り立った時だけです。その後「テス」のペーパーバックを買いましたが、まだ読んでいません。ローマから程遠いイギリスの風景をハーディーで味わってみたいと思ってはいます。
2008/10/6(月) 午後 10:15 [ fminorop34 ]