ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

トラークル

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トラークルの詩集「死の七つの歌」の題名は今日の詩「死の七つの歌」に由来する。詩が7詩節から出来ている。

Siebengesang des Todes

Bläulich dämmert der Frühling; unter saugenden Bäumen
Wandert ein Dunkles in Abend und Untergang,
Lauschend der sanften Klage der Amsel.
Schweigend erscheint die Nacht, ein blutendes Wild,
Das langsam hinsinkt am Hügel.

In feuchter Luft schwankt blühendes Apfelgezweig,
Löst silbern sich Verschlungenes,
Hinsterbend aus nächtigen Augen; fallende Sterne;
Sanfter Gesang der Kindheit.

Erscheinender stieg der Schläfer den schwarzen Wald hinab,
Und es rauschte ein blauer Quell im Grund,
Daß jener leise die bleichen Lider aufhob
Über sein schneeiges Antlitz;

Und es jagte der Mond ein rotes Tier
Aus seiner Höhle;
Und es starb in Seufzern die dunkle Klage der Frauen.

Strahlender hob die Hände zu seinem Stern
Der weiße Fremdling;
Schweigend verläßt ein Totes das verfallene Haus.

O des Menschen verweste Gestalt: gefügt aus kalten Metallen,
Nacht und Schrecken versunkener Wälder
Und der sengenden Wildnis des Tiers;
Windesstille der Seele.

Auf schwärzlichem Kahn fuhr jener schimmernde Ströme hinab,
Purpurner Sterne voll, und es sank
Friedlich das ergrünte Gezweig auf ihn,
Mohn aus silberner Wolke.


死の七つの歌

青く黄昏行く春。水を吸う樹々
暗き姿が闇と転落にさ迷い
クロウタドリの優しき悲歌に聞きほれる。
沈黙の夜が登場し、血を流す獣は
丘をゆっくり降りていく。

湿りたる大気に揺れる花咲く林檎の枝
迷路は銀色に解け
夜の目から死す。落下する星。
幼年時代の優しき歌。

現われたる眠る人は黒き森を下り
青き泉のせせらぎの音響く大地
かの人が青ざめし瞼を上げる
雪のごとき顔。

月は赤き獣を洞穴より
追い立てる。
嘆息の中、女の暗き悲歌は死に絶える。

白き外来者は光り輝き、彼の手を
彼の星に差し上げる。
崩れたる家は沈黙して死者を放置する。

人の腐敗せる姿。冷たき金属を溶接したる
夜と沈める森の恐怖と
獣の焦げた野生。

かの人は黒ずみたるカヌーできらめく流れを下る。
満天真紅の星、緑の枝は
のどかに彼に沈み行き
銀色の雲からケシの花。

トラークル

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トラークルという詩人、いいですね。
ところどころ意味不明のフレーズはあるけれど、
喚起されるイメージがすごく美しい。
ファンになりました。
どこの人ですか?名前は聞いたことありますが。

2008/9/9(火) 午後 7:30 [ ダクセルくん ]

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Trakl はザルツブルク生まれのオーストリア人です。詳しくは

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB

「犬がワンワンと叫び僕を追いかけた」というドイツ語の文章があるとしましょう。「金色の髑髏がカタカタ音を音を立て僕を追いかけた」という文章と同じでしょう。この詩人の世界に嫌悪感を抱かなければ、ドイツ語の初歩の学習には最適だと思います。

2008/9/9(火) 午後 8:37 [ fminorop34 ]

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ウィキペディアのトラークルの記事、
興味深くて、ぼくには珍しく一気に読みました。
哲学者にも評価されていたんですか。
どういうところが哲学者の興味だったんでしょうね。
ぼくの父さんも薬剤師なので、親しみがわきました。
表現主義、はデーメルもそうだったのでしょう?
時代も20世紀前半で同じだし。
ぼくはその表現主義が好みなのかもしれないですね。
これから表現主義に気をつけてみよう。

2008/9/10(水) 午後 5:35 [ ダクセルくん ]

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論理実証主義の哲学者、ウィトゲンシュタインは大金持ちで、藝術家のパトロンでした。最近映画になったみたいです。クリムトが姉さんの肖像画を描いています。著作権の関係からブログで取り上げられるのはトラークルあたりで終わりです。私は好きなほうです。

2008/9/10(水) 午後 6:05 [ fminorop34 ]

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朦朧とした象徴派と違い、表現主義は直裁です。詩の意図はともかく、文法書を読まずに読める詩が多いので、私は好んで訳しました。ドイツ語を勉強される方にはお勧めです。姉さんの画像は dakuserukun さんのゲスト・ブックに貼り付けましょう。

2008/9/10(水) 午後 6:05 [ fminorop34 ]


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