ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

シュトルム

[ リスト ]

秋 -- シュトルム

イメージ 1

今回のドイツの詩もシュトルムの季節の詩「秋」である。前回の「十月の歌」に比較して元気なく、北ドイツ出身のロマン派独特の感傷がある。最後は希望の光を感じさせて締めくくっている。


Herbst

Schon ins Land der Pyramiden
Flohn die St??rche ??bers Meer;
Schwalbenflug ist l??ngst geschieden,
Auch die Lerche singt nicht mehr.

Seufzend in geheimer Klage
Streift der Wind das letzte Gr??n;
Und die s????en Sommertage,
Ach, sie sind dahin, dahin!

Nebel hat den Wald verschlungen,
Der dein stillstes Gl??ck gesehn;
Ganz in Duft und D??mmerungen
Will die sch??ne Welt vergehn.

Nur noch einmal bricht die Sonne
Unaufhaltsam durch den Duft,
Und ein Strahl der alten Wonne
Rieselt ??ber Tal und Kluft.

Und es leuchten Wald und Heide,
Da?? man sicher glauben mag,
Hinter allem Winterleide
Lieg' ein ferner Fr??hlingstag.

Die Sense rauscht, die ??hre f??llt,
Die Tiere r??umen scheu das Feld,
Der Mensch begehrt die ganze Welt.

Und sind die Blumen abgebl??ht,
So brecht der ??pfel goldne B??lle;
Hin ist die Zeit der Schw??rmerei,
So sch??tzt nun endlich das Reelle!

Storm, Theodor (1817-1888)




ピラミッドの国へと
鸛は海を越えて去った。
燕の飛翔も久しく見ず
雲雀も鳴くのを止めた。

ひそかに嘆きながらも
風は最後の緑をかすめ
そして甘き夏の日々は
ああ、はや此処にない!

霧は森を全て包み込み
汝の静かなる幸いを見
芳香が漂う黄昏の中へ
美しき世界は移り行く。

だが太陽はもう一度
香の中から顔を出し
懐かしき祝福の光が
谷間や崖に射しこむ。

森やヒースの野は輝き
確かなことは
冬の苦しみの後に
春の日が彼方にある。

鎌は鳴り、穂は落ち
獣は野から密かに隠れ
人はあたりを探し回る。

そして花はしぼみ
黄金のリンゴの玉
熱狂の季節は過ぎ
真実が評価される。

シュトルム(1817-1888)


絵はドイツロマン派の風景画家フロイードリヒ(Caspar Friedrich)の作品である。

閉じる コメント(17)

顔アイコン

この絵はずばりぼくの好みの景色です。
夕方よくこういう眺めをさがして歩きます。
図書館の外には西洋の木(モミの木など)がたくさん植えられているので、
そういう木越しに夕空を見ると、まさにヨーロッパ風なロマンにひたれます。

きのうは夕方、こんな情景を見ました。
夜の公園では、電灯のそばの木は光を受けてみどりに輝いているでしょう?
で、こういう映像を見ました。
真ん中にこうこうと輝く電灯、その左右に鮮やかな緑の木。
右の木の上には月が、左の木の上には一等星が、電灯の光と同じくらいの明るさで輝いていました。

2008/9/13(土) 午後 0:59 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

また、図書館はガラス張りなので、
夕方暗くなると、その壁ガラス全体が黄色く光ります。
それが夕空や夜空と、ものすごくマッチするのです。
黄色い日没後の空、赤い日没後の空、すみれ色の日没後の空、星空、とどれもマッチします。

その黄色く光るガラスの前には、木々が幹の半分に光を受けて立っています。それがまた情感があるのです。

黄色く光る夜の図書館の前を、黒い人影が通り過ぎていく。これもまたたまらなく美しく感じられます。

でも、こういう美を立ちどまって賞味しているのはぼくだけなので、
こいついつも突っ立って何してるんだろう?と変に思われているかもしれません。

2008/9/13(土) 午後 1:05 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

ロマン派よりも表現主義のほうがイメージしやすいということが、最近わかってきました。
たとえて言えば、
ロマン派は自然を描くとき、ただ「朝日」、ただ「川」と書くので、
あまりイメージが湧かないのですが、
表現主義は「真っ黒な大地の上に夕日が昇る」、「月の光を映す川が」のように、
イメージを喚起する言い方をするようです。
どうでしょう?
ぼくの経験不足な観察に過ぎませんか?

2008/9/13(土) 午後 1:20 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

綺麗な情景描写ですね。詩やエッセイストの素質がありますよ。お堅い学問をしておられるのに。素晴しいイメージです。また絵だけではなく写真をとらっれても良い作品が生まれそうです。

2008/9/13(土) 午後 3:53 [ fminorop34 ]

顔アイコン

ロマン派とか表現主義とかいうのは分類癖のある評論家がつけた名前です。本人達はどう思っているでしょう。ただ100年ぐらいの間隔があります。西欧の芸術家はつねに新しさを模索しました。その結果、ある批評家は新鮮といい、ある批評家は退廃とみるでしょう。「表現主義」の定義は何でしょう。新しい時代を切り開き、次の時代を準備したのであるか。それとも後期ロマン主義とみるのか私には分かりません。上の画家も永く忘れられていた画家です。20世紀にブームを呼びました。私は好きです。彼は批評家によりロマン派の風景画家と分類されました。

2008/9/13(土) 午後 4:06 [ fminorop34 ]

顔アイコン

コメント有難うございました。詩人もパトロンの好みに答えなければいけませんから、通俗的な詩をパンのために書くでしょう。私は自分の語学力の衰えを感じて翻訳を始めました。別に良い詩を選んでいるわけではありません。懐かしさが主要な動機です。一話で完結するのでブログ向きかなと思いました。

2008/9/13(土) 午後 4:13 [ fminorop34 ]

顔アイコン

ぼくは前詩人を目指していたとき(今でもやはり目指していますが)、
心の中の描写と景色の描写の練習を積んでいました。
特に心の中で考えていることを詳しく書くのが得意です。
でも文章をまとめて1つの作品にする方法がまだわからないのです。
その方法は今でも考えています。

ぼくデジカメがほしいんですが、高いので買えないんです。
携帯もものすごい旧式を使っていて、カメラがついていません。
こないだお金をためて1万5千円の哲学の本を買いました。
ほかのものを買う余裕がなくなりました。

2008/9/13(土) 午後 4:21 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

新鮮さは時代によって違います。古臭くて全く忘れられていたいたバッハが新鮮に感じることもあります。藝術家と鑑賞者との関係は常に変わるものだと思います。新鮮さは懐かしさと表裏一体です。ただ時代を超えて不滅の作品というのはあると思います。画家フリードリヒも追随者がいなかったという点で、歴史的に意味のある画家ではないのです。彼はロマン派に分類されています。私は好きですが、ロマン派だからではありません。

2008/9/13(土) 午後 4:22 [ fminorop34 ]

顔アイコン

この人の絵は、たしかシューベルトのピアノ曲のCDのジャケット写真になっているのを見ました。
崖のはしに立って、山々を見下ろす男の絵です。
それがはじめてみたときで、いいな、と思いました。
シューベルトは好みでないので買いませんでしたが。

表現主義という名前はぴんと来ません。
どういう意味だろう?と思っていました。

2008/9/13(土) 午後 4:32 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

シューベルトの Der Wanderer が入ったCDであるとしたら、フリードリヒに文字どうり題名が一致する絵がありますが。この絵でしょうか?
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Caspar_David_Friedrich_032.jpg

2008/9/13(土) 午後 7:14 [ fminorop34 ]

顔アイコン

普通絵画で写真のように描く流派に対して、感情表現を主にして、そのために現実を変形して描く流派に「表現主義」という言葉が使われるようです。それが前衛的であるために、その他の藝術にも適用されるようになったようです。詩の場合、トラークルにもこの言葉が適用されます。20世紀初頭、従来の形式を崩した芸術家たちに付けられたあだ名ですが、感情表現を主体にした芸術家たちが、「表現主義者」と呼ばれるようになったようです。

2008/9/13(土) 午後 7:29 [ fminorop34 ]

顔アイコン

この絵ですこの絵です。そう、さすらい人という曲だったですね。

なるほど、表現主義について、なんとなくイメージが得られました。
表現主義の「表現」って、感情表現の表現でしたか。
そうするとロマン派の延長みたいにも思えますね。
上のフリードリヒの絵も、これは表現主義でなくロマン派に入るそうですけれども、
木の枝と、それからカラスが、
ロマン的感情を増すべく加えられてるように思えます。
時代が20世紀初頭なら、表現主義でもいいのでは。

2008/9/14(日) 午後 3:04 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

19世紀初頭の「忘れられた画家たち」で当時のロマン派の風景描写に通じるものがあり、歴史家により「ロマン派」と分類されました。風景そのものではなくそこに感情を移入している画家達です。イギリスのマーティン、ドイツのフリードリヒがそうです。フリードリヒはパリを訪問していません。主にドレスデンで活動していました。王侯貴族はパリにアトリエを構えた画家に絵を注文していました。ドイツは絵画では二、三流の国でした。

2008/9/14(日) 午後 3:40 [ fminorop34 ]

顔アイコン

彼は写実的な画家ですが、写実にとどまらず絵に寓意性を持たせたとされています。ですから評論家には絶好の謎解き問題です。私には眉唾ですが、岸があると「彼岸」になり、こちら側は現世ということになります。背を向けた人物は「彼岸」への憧れを持つ人物と解釈されます。こんな解説を試みたドイツの学芸員の本を私は持っています。途中で読むのを止めました。忘れられた画家ですから、継承者もなく、謎が多いので、妄想を逞しゅうすることが可能です。

2008/9/14(日) 午後 3:50 [ fminorop34 ]

顔アイコン

20世紀にドイツに生まれていたら表現主義の画家になったでしょうか。ドイツ表現主義は好んで今まで醜悪とされて画材をとりあげました。フリードリヒの絵を表現主義とする人もいるでしょうが、写実を超えた点で、超現実主義とする人もいるでしょうし、「文学的寓意性」から象徴主義という人もいるでしょう。

2008/9/14(日) 午後 3:57 [ fminorop34 ]

顔アイコン

向こうを見ている人物を入れるのがぼくには重要です。
美しい風景の写真も、ただその風景を写すだけよりも、
その風景の前に立ってその風景を見ている男も写すと、
よりロマンのある絵になるのです。

寓意ですか。夕焼けもカラスも、ねじまがった木も、彼方を見て立つ男も、ぼくは寓意というよりそのまま直接気に入ります。

マーティンはどんな絵を描くのでしょう。興味がでてきました。

2008/9/15(月) 午後 3:51 [ ダクセルくん ]

顔アイコン

John Martin で一番有名な絵は:
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:The_Bard.jpg

彼のウィキで閲覧可能な作品は:

http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:John_Martin

2008/9/15(月) 午後 5:33 [ fminorop34 ]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事