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156.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1885年5月6日] 親愛なる友へ 私は歌を数曲送る誘惑に負けました。それに問題がある場合、「夜鶯(Nachtigall)」(1)あるいは「(Wanderer )」は写譜させないようお願いします。一方、この二つの可愛い生き物に意見を述べたければ大変ありがたいです。私は彼らがほとんど双子だとは言うつもりはありません。私は両者にあらゆる種類の実験を試みております。私はたとえば(21)夜鶯に新しい鳴き声を与えました。でもまだ駄目です。 この小曲にそれぞれ意見があればありがたいのです。厳しい判決で、ぶっきらぼうに「止めてしまえ」ということであっても謝る必要はありません。 さらに付言させていただきますが、もし良いものがあれば、スカルラッティをもっと送ります。私は300曲をこえる古い手稿本を持っていますが、そのうち172曲は未公刊です(3)。チェルニーはこれで選集を作りましたが、選曲も編集も実に見事です。彼の200曲を含む編集は途中で何らかの理由で終わってしまったか、あなたの標本を見逃すはずがありません。あなたは良い古本屋を通して一部(チェルニー版、ハンスリンガー、ウィーン)求めるべきです。今では稀覯本です。私も完全な版を入手するまでにずいぶん待たされました。近いうちにお便りを下さい。 あなたのJ.Br.より (1) 作品97第1曲と作品106第5曲。 (2) ブラームスは「さすらい人」の「道が分かれるここで(hier sich die Strassen scheiden)」の旋律を「夜鶯」に使っている。したがって夜鶯の調べを最初の4小節あるいは歌全体から発見することは明らかに無理である。「標題音楽」に反対する意見としてこれ以上のものはない。 (3) 書簡149。
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