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トム・トムスンの湖と崖の絵である。たいした力量の画家だと思う。彼はカナダの自然を描き、その後のカナダの画壇に登場した七人の絵描きグループ・セブンに大きな影響を与えた。私の個人的見解であるが、このグループの画家達はついにトム・トムスンを抜けなかったように思う。今日の詩もアルフォンス・ボールガールの詩である。それにしてもフランス語は韻を踏みやすい言語なのだろうか。ごく自然である。 La mouette Aux coups de feu la mouette N'a pas changé de chemin, Et sa brune silhouette Sur le ciel rose et carmin Se découpe nette. Par le seul appui du vent Majestueuse elle plane, Puis doucement, doucement, Dans la brume diaphane S'incline en avant : Et glisse de telle sorte, Qu'elle va choir où l'on voit L'horizon fermer sa porte. Elle baisse, baisse et choit. La mouette est morte. Alphonse BEAUREGARD (1881-1924) カモメ 銃弾一発でカモメは 行路を変えはしない 茶色い影は 紅色の空にくっきりと 輪郭を描く。 風に支えられ 威厳を保って滑空し 静かに、静かに 澄んだ霧の中 前へと進んで行く。 同じように滑空し いつも降りる 地平が閉門する所。 カモメは降りて、降りて行く。 カモメは死んだ。 アルフォンス・ボールガール
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カナダの絵と詩
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




知らないことばかりで勉強になります。トム・トムスンの絵、前回の冬景色のものといい今日のものといい、一目見て印象づけられました。インパクトがあります。順逆ですが、この詩人は最後にどんでん返しのような詩句を持ってきてイメージを鮮烈にするようだ。(決めつけてはダメでしょうが)前回の詩も最後の2行の詩句で一気に世界を鮮やかに斬りとって魅せていますね。
2007/10/13(土) 午前 10:35
Tom Thomson の画集を見直して、再度感銘を受けました。この人は日本で展覧会があってもとは思いますが、あまりに無名。死後90年になりますが、この人は美術史家には不要な人物です。ただ散逸をまぬがれています。
2007/10/13(土) 午前 11:16 [ fminorop34 ]
カナダ東部の詩人は英語を母語とする人を含めればいるかも知れません。ただ私の個人的な理由で仏語の詩で、トムスンと関連するカナダ東部に関係させるとケベック人になります。フランス詩集のデータ・ベースでは Alphonse BEAUREGARD ほか数名しかにありませんでした。フランスでも無名だそうです。私はもちろん知りませんでした。でも私は気に入りました。
誤訳かもしれませんが、最初の行は銃が発射されたことしか言っていないと思います。弾が中ったとは言っていません。そして最後に死んだで締めくくっていると思うのですが。私のフランス語は怪しげですのでまたフランス語ができる人に聞く機会があればご報告します。
Tom Thomson は英語ウィキ、Alphonse BEAUREGARD は仏語ウィキにしか載っていません。二人がローカルであることの証です。
2007/10/13(土) 午前 11:31 [ fminorop34 ]