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今日のトム・トムスンは “Moonlight” である。風景画家に夜の絵は多くない。夜の長いカナダで夜を描かなかったら、制作が制約されてしまう。カナダの荘厳な夜の風景を表現した絵として貴重である。それと今日の詩人の心境とも通ずるものがあるので採用した。 Eudore EVANTUREL(ユードル・エヴァンチュレル)については、フランス・ウィキペディアでは書きかけの記事がある。彼はケベックの詩人で、ケベックの文芸運動に参加しようと、若干26歳で ”Premières poesies” を発表した。だがケベックの保守派の人々の反発を招き、以後個別に発表したとある。この一作では分からないが、闘うべきケベック人としては軟弱なのだろうか。作品はフランスの詩人ミュッセの影響とヴェルレーヌ風の訛りが感じられるとのことである。 Soulagement Quand je n'ai pas le coeur prêt à faire autre chose, Je sors et je m'en vais, l'âme triste et morose, Avec le pas distrait et lent que vous savez, Le front timidement penché vers les pavés, Promener ma douleur et mon mal solitaire Dans un endroit quelconque, au bord d'une rivière, Où je puisse enfin voir un beau soleil couchant. O les rêves alors que je fais en marchant, Dans la tranquillité de cette solitude, Quand le calme revient avec la lassitude ! Je me sens mieux. Je vais où me mène mon coeur. Et quelquefois aussi, je m'assieds tout rêveur, Longtemps, sans le savoir, et seul, dans la nuit brune, Je me surprends parfois à voir monter la lune.
Eudore EVANTUREL (1854-1919)
慰めなにもする気がおきないと 僕は外にでる、悲しく、憂鬱になり ご存知のように、ぼんやり、のろのろ歩き おどおどして道を見詰め 痛みや孤独な苦しみを抱えながら どこか川岸にでも行き 美しい夕日を眺めている。 歩いているときの僕の夢 ひとり静かにして 疲れて気分が落ちつくとき! 僕は気分がいい。 僕は気の向くままに歩く。 ずっと夢見る気分で腰を下ろし 時のたつのも忘れ、ただ一人闇夜で 月が上るのを驚きながら眺めている。 ユードル・エヴァンチュレル
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カナダの絵と詩
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