ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

エミール・ネリガン

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唐突ではあるが、しばらくトム・トムスンの絵は休ませていただく。今日は詩人の紹介が主で、写真はおまけである。フランス語圏の詩人のデータ・ネースを見ていてエミール・ネリガン(Émile Nelligan)を発見した。ケッベクの詩人であるが、彼をケベックの詩人で括るのは問題がある。ケベックに住みながら、心はパリで象徴派の詩人と語り合っていた。ウィキペディアによれば、ランボーみたいに早熟な詩人だそうである

名はフランス風であるが、姓はアイルランド風である。父親がアイルランド人で、母親がフランス系カナダ人である。移民国家ならではの縁組は確かにカナダでは良く見かけた。言葉も出身国も違うが、宗派は同じという夫婦がいた。両親はカナダでは少数派のカトリック教国の出身である。

写真はケベックのノートル・ダム聖堂である。

Automne

Comme la lande est riche aux heures empourprées,
Quand les cadrans du ciel ont sonné les vesprées !

Quels longs effeuillements d'angélus par les chênes !
Quels suaves appels des chapelles prochaines!

Là-bas, groupes meuglants de grands boeufs aux yeux glauques
Vont menés par des gars aux bruyants soliloques.

La poussière déferle en avalanches grises
Pleines du chaud relent des vignes et des brises.

Un silence a plu dans les solitudes proches :
Des Sylphes ont cueilli le parfum mort des cloches.

Quelle mélancolie ! Octobre, octobre en voie !
Watteau ! que je vous aime, Autran, ô Millevoye !

Emile NELLIGAN (1879-1941)




沼が豊かになるは頬を染める時
天の文字盤が晩祷の鐘鳴らす時!

樫の落葉が捲る長いお告げの祈!
近くの教会の祈りのなんと優しい!

モーと鳴く青緑の目の雄牛の群
大声で呟く若者が通り過ぎて行く。

砂埃が氾濫する灰色の水に散乱し
葡萄の樹と風の熱い悪臭が満ちる。

沈黙は近寄る孤独の中に降り続く。
風の精が摘むのは鐘の死の臭気。

なんたる憂鬱!十月、十月の途中!
ワトー!君を愛す、オトラン、ミユヴォワイエ!

エミール・ネリガン

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