ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

「今日の詩」もエミリー・ディキンソンの“'Tis customary as we apart” 邦題を「お別れするときはいつも」とした。訳が幾通りも成立しうる彼女の詩。一見バラッド形式のようだが何度も音節数を数えたが、8行中2行に字余りの違反がある。崩れたバラッドである。外韻も内韻もこれといった工夫は見られない。彼女の詩から形式美がなければ何があるか?

例によって謎が残る。詩の大意は、友人は別れるときに小さな飾りを置いていく。クレマチスもこの地方を去っていった。どこかで花を咲かせていることだろう。でもクレマチスは贈り物をくれたので、懐かしく思い出される。

なんということもない内容であるが、クレマチスが去った後に残るのは「干からびた蔦」である。彼女はこの「干からびた蔦」を “a single Curl of her Electric Hair” と表現した。問題は “ Electric Hair” である。「電気の髪」では贈り物にならない。実は “ Electric” の語源は “ Electrum” すなわち「琥珀」である。この「琥珀」を擦ると、髪が逆立つ。ここから「琥珀」が「電気」になったのである。つまりクレマチスの干からびた蔦を「琥珀色の巻き毛」と表現したのである。こうすることによって詩になったわけである。

「電気」の言語上のルーツが「琥珀」であることを、19世紀の教育を受けた人なら知っていることなのか、一人よがりの閉じこもりの女性だけが知っていたのか。私には知る由もないが、今回OEDを調べて分かったことである。したがって試訳は次のようになる。

'Tis customary as we apart

'Tis customary as we apart
A trinket−to confer−
It helps to stimulate the faith
When Lovers are afar−

'Tis various−as the various taste−
Clematis−journeying far−
Presents me with a single Curl
Of her Electric Hair−

Emily Dickinson

お別れするときはいつも

お別れするときはいつも
小飾を ― 贈る ―
それで友情は深まるもの
離れていても ―

好みちがえば ― 贈り物も
クレマチス ― 今は遠く ―
私に残して行った一房の
琥珀の巻き毛 ―

エミリー・ディキンソン

.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事