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「今日の詩」はジョン・ダンの詩で題名は "The Computation" 「数える」である。ジョン・ダンは一回り若い女性と恋愛結婚した。以後彼女は休む暇なく死産も含めて11回妊娠し、多忙な人生を送り、ダンが40歳後半の時に、30歳後半に死んだ。私の知識はそれまでであるが、その先入観で話者はダン自身であり、この詩を彼女の死を嘆く詩として解釈してみた。訳に自信はないが。 10行の詩であるが、脚韻は英雄韻である。題名は「計算」というほどのこともないので「数える」にした。唯一の数学用語は "not divide" であるが、和訳不能である。「割り算しない」すなわち「途切れず」とかけたのである。奥さんの死をネタにして詩を書くのかとも思うが、ウィキによれば出版したわけではない。詩人の習性であろう。やりきれない思いで半ば気を紛らわせる意味もあったろう。 絵はジョン・ダンの若き日の肖像である。この詩の頃の肖像画がなかった。 The Computation For the first twenty years since yesterday I scarce believed thou couldst be gone away; For forty more I fed on favors past, And forty on hopes that thou wouldst they might last. Tears drowned one hundred, and sighs blew out two, A thousand, I did neither think nor do, Or not divide, all being one thought of you, Or in a thousand more forgot that too. Yet call not this long life, but think that I Am, by being dead, immortal. Can ghosts die? John Donne 数える 昔からこの先二十年間は お前に先立たれるとは思わなかった。 四十数年わしはお情けで生きてきたから 四十年はお前も生きるものと期待して生きてきた。 涙は百も流れ、ため息は二度 千の涙とは思わなかったし、今でもだ。 割ってはいない、ただお前のことばかり考えていたから 千以上の涙かも覚えていない。 長生きなどと言わずに、思ってくれ わしが死ねば永遠の命を得ると。霊魂は不滅だろう? ジョン・ダン
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ジョン・ダン
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