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211.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ [ミュンヘン近郊、ノイヴィッテルスバッハ、 1887年10月18日] 親愛なる友へ あなたの親切な葉書でわたしの気分は非常に良くなり、あなたがここで過ごされたわたしたちとの時間をまざまざと想い出しました。これまでわたしたちは絶望の淵に沈み、わたしの元気が失せ、心が裂けんばかりでなければ、このずっと以前に、友情という貴重な贈り物に改めて感謝すべきでした。現在のところ快方には向かっていません。来る日も、来る日も、無情にも以前からの痛みが繰り返され、さらにわたしは寝たきりになりました。気管支カタル(あなたが来る前の)に医師が施した冷水包帯の非常にきつい治療のせいです。成果は皮膚疾患。自然の病気に治療が引き起こした人為的病気です。恐るべき勢いで広がり、衣服の圧力で一層悪化しました。もう起きていられないので、わたしは無用になり、贅沢な生き物になりました。――哀れな彼は必死にわたしを助けたがっています。わたしたちの唯一の気晴らしは雪です。大きく静かな雪片が3日 間降り続いています。慰みは小さくて姿の良いストーブと日は射し込みませんが、部屋が良く、南向きであることです。喜びは時折の手紙(ヨアヒムの便りは一昨日、四重奏曲の第一部を三曲と一緒に)それにあなたの誘惑的な約束のある手紙です。年老いたお母さんが献身的に介護して読んでくれますが、幸せなことで す。結局、母親ほど慰めになるものはありません。 コンチェルトを送ってくださいますね。わたしたちの心を元気付け、最上の薬であることを証明してくれるでしょう。 ヨアヒムとハウスマンによろしく。あなたたち皆さんのご多幸を祈ります。時々惨めなわたしたちのことを考えてください。 ヘルツォーゲンベルク夫妻より
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