ヘ短調作品34

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寄進者 -- リルケ

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今日のリルケはどんな聖なる画を見たのだろう。世俗的な成功を収めた連中が聖なる絵を寄進して、その両脇には寄贈者が跪く絵はよく見かける。何とかの沙汰も金次第という。神聖を汚すようだが金持ちにはその権利があるのだろう。坊さんも上層部は封建領主であり、豪奢な宮廷を構えた大金持ちであり、しばしば芸術のパトロンとしてその名を残している。

私はリルケの注釈書を読んでいないから分からないが、今日の注文主も予想しなかった絵が果たしてあったのだろうか。リルケは本当にそんな絵を見たのだろうか。彼のフィクションの詩は今まで読んでいないので、本当に現存するのかもしれない。たとえ絵画であろうと、キリストに近づけるのは聖書に登場する人物だけである。その後列聖された高徳の聖でもない世俗的な坊主がキリストに触れるのは冒涜もはなはだしい。リルケのテーマは注文主の意図を上回った絵が出来たらというテーマである。坊主の困惑と無上の喜びを書いた詩である。


今日の絵は有名なヤン・ファン・アイクのゲントの祭壇画から寄進者の夫妻の像がある。これは聖職者ではなく純然たる世俗の金持ちである。リルケがいう普通の寄進者の像である。


Der Stifter

Das war der Auftrag an die Malergilde.
Vielleicht daß ihm der Heiland nie erschien;
vielleicht trat auch kein heiliger Bischof milde
an seine Seite wie in diesem Bilde
und legte leise seine Hand auf ihn.

Vielleicht war dieses alles: so zu knien
(so wie es alles ist was wir erfuhren):
zu knien: daß man die eigenen Konturen,
die auswärtswollenden, ganz angespannt
im Herzen hält, wie Pferde in der Hand.

Daß wenn ein Ungeheueres geschähe,
das nicht versprochen ist und nie verbrieft,
wir hoffen könnten, daß es uns nicht sähe
und näher käme, ganz in unsre Nähe,
mit sich beschäftigt und in sich vertieft.

Rainer Maria Rilke


寄進者

おそらく画家組合への注文は
救い主がそこには現れない事。
画像のように柔和な聖職者も
救い主の脇に進み出て優しく
手を差し出すはずでなかった。

多分そのはず。型通りに跪く
(従来から見てきたように)
跪く。肖像画の輪郭は手綱を
握られた馬の如く、心中緊張し
外に向い祈るように描くはず。

取り決めも、確約もしないで
大変な絵が仕上がったとする
我らなら人に見られぬように
作品に近付き、身近な場所に
置いて夢中で見ることを願う。

リルケ

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