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今日のリルケの詩は "Östliches Taglied" 「夜明けの歌」である。リルケ自身かもしれない、話者の男女関係のもつれと話者の感慨である。第一詩節は男女がともにするベッドとは何かという疑問である。なぜこんなつまらぬ疑問が生じた背景は第二詩節の「野獣が咆哮し、怒り狂っていた/吹きすさぶこの夜」が語っているように思われる。二人は一晩中大喧嘩したと解釈した。第三詩節は人間は相互に依存しているが、同様に不適合な組み合わせもある。第四詩節では人生は互いに騙し合って成立しているのだという悟りである。以上が読解力を独断で補った解釈である。 題名の"Östliches Taglied" はどう解釈したらいいのか。「東の歌」、「東方の歌」も釈然としない。東とは夜明けを暗示するような気がした。どの辞書もそれを支持はしない。"Taglied" も辞書にはない。またしても仮題になってしまった。 絵はロシアの画家イヴァン・アイヴァゾフスキーIvan Konstantinovich Aivazovsky (1817 – 1900)の「怒涛」である。 Östliches Taglied Ist dieses Bette nicht wie eine Küste, ein Küstenstreifen nur, darauf wir liegen? Nichts ist gewiß als deine hohen Brüste, die mein Gefühl in Schwindeln überstiegen. Denn diese Nacht, in der so vieles schrie, in der sich Tiere rufen und zerreißen, ist sie uns nicht entsetzlich fremd? Und wie: was draußen langsam anhebt, Tag geheißen, ist das uns denn verständlicher als sie? Man müßte so sich ineinanderlegen wie Blütenblätter um die Staubgefäße: so sehr ist überall das Ungemäße und häuft sich an und stürzt sich uns entgegen. Doch während wir uns aneinanderdrücken, um nicht zu sehen, wie es ringsum naht, kann es aus dir, kann es aus mir sich zücken: denn unsre Seelen leben von Verrat. Rainer Maria Rilke 夜明けの歌 このベッドは目指す陸地でなく 一服するための岸辺でないのか? 確実な物と言えば僕の目が眩み 興奮する君の豊かな胸だけでは? 野獣が咆哮し、怒り狂っていた 吹きすさぶこの夜、特に僕らに 驚くべきのであろうか?例えば。 屋外でゆっくり始まる一日だが 夜よりも理解しやすいだろうか? 人間は相互に依存しあっている 花弁はおしべを包み込むように。 同様に不適合はどこにでもあり 積もに積もり、互いに衝突する。 だが互いに圧力を懸けている時 ぐるりと取り囲まれて見えない 君のせいなのか僕のせいなのか。 虚偽で成立している僕らの人生。 リルケ
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リルケ
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




リルケは結婚したけれど妻を残して一人でパリに出て最後まで帰らなかったと思います。そういう生き方に続く詩なのかなと思って読みました。
2007/12/9(日) 午前 10:50
お早うございます。結婚歴があったのですか。知りませんでした。有難うございました。ミミさんは最初の奥さんとの夫婦喧嘩とは思われないのですね?
ただ友人からリルケの書簡の公開を断固拒否しているか/した一族がいるという話を聞きました。不倫問題らしいのですが、一家の名誉だけではなく、リルケが滞在していた頃に生まれてきた子供の相続問題にも発展するのかなと漠然と思っていました。DNA鑑定もない時代ですから。彼も遍歴があったのですね。
2007/12/9(日) 午前 11:24 [ fminorop34 ]