ヘ短調作品34

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リルケ

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中世の神 -- リルケ

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今日のリルケは “Gott im Mittelalter” 「中世の神」である。ソネット形式の詩は神と人間の関係を皮肉っぽく描いている。キリストは死後よみがえり、天国に昇天したと福音書には書いてあるが、キリストは実は人々の要望で地上に残っていた。

キリストは各地の大聖堂を巡回して貴い教えを説かれた。人々はおそらく正装して、大聖堂の回りの市場も店を閉め、キリストをお出迎えしたのであろう。ところがキリストが突然やってきた。人々は大慌てした。キリストにお引取りねがったのである。こうしてキリストは天国に幽閉されたのである。

絵はピサロの描いたルーアンの町並みである。大聖堂が見える。


Gott im Mittelalter

Und sie hatten Ihn in sich erspart
und sie wollten, daß er sei und richte,
und sie hängten schließlich wie Gewichte
(zu verhindern seine Himmelfahrt)

an ihn ihrer großen Kathedralen
Last und Masse. Und er sollte nur
über seine grenzenlosen Zahlen
zeigend kreisen und wie eine Uhr

Zeichen geben ihrem Tun und Tagwerk.
Aber plötzlich kam er ganz in Gang,
und die Leute der entsetzten Stadt

ließen ihn, vor seiner Stimme bang,
weitergehn mit ausgehängtem Schlagwerk
und entflohn vor seinem Zifferblatt.

Rainer Maria Rilke


中世の神

人々は神をそのまま傷付けまいとし
人々は神がいまし裁くことを希望し
人々は最終的には神に重しのように
(神の天国に昇るのを妨げるために)

彼らの壮大なる大聖堂の重量と塊を
結びつけた。そのため神はひたすら
限りがない数の大聖堂に姿を表して
巡回して、時計のように合図を送り

行いと仕事を指示する必要があった。
だが、神はまったく突然に訪問した
青天の霹靂に青ざめた都市の人々は

神の恐ろしい声を聞き、吊り下げた
鐘を打ち鳴らして、神を他所に移し
神の時計盤から追い出したのである。

リルケ

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