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219.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1888年3月] 親愛なる友へ あなたの話はすべて悲しい。しばらく静かに考えさせてください。わたしはビルロートに相談することはできましたし、今でもできます。しかし私の経験から言って、役には立たないでしょう。患者を知らずに、会ってもいないで、彼は何でも話すでしょう。ちょうど、知らない若い芸術家について聞かれ時の私たちと同様です。 一つのことだけが非常に嬉しかった。私はあなたに見失わないようにお願いしたいのです。――スイスで夏を過ごすという案です。トュンのことも言われませんでしたかな。そこはイシュルほど湿気を意識したことはありません。毎晩外で過ごすのは私だけではなく皆そうしています。 私の別荘は格別魅力的で、あなたのために建てられたようなもので、自由にお使いになれます。私には別の宿がすぐ見つかるでしょう。あなたが考えておられること、決定されたことを必ず知らせてください。 あなたの一刻の楽しみになればと思い同封(1)しましたが、静かで落ち着いた部屋の雰囲気には冗談が過ぎないかと心配します。それはさておき、あなたが嫌いではないでしょうか。いずれにしても好きなようにしてください。それが戻ってきたら、少しは品の悪くないものを送れます。 私はアルガイヤーの良い随筆(2)と最近出版されたフォイエルバッハの素描を見ました。アルガイヤーはきっと見せてくれるでしょう。
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私はもちろんドイツの大事件に心を痛めました。これはある尺度では――現在は悲劇の尺度――歴史上比類のない大事件です。 気の毒なハインツによろしく仰ってください。すぐにご返事をください。 もっとも誠実なあなたのJ.Br.より (1)「ジプシーの歌」の写本。 (2)ブラームスはユリウス・アルガイヤーを説得して、ともに敬愛する友人である画家アンセルム・フォイエルバッハ(1829-1880)の随筆を書かせた。この随筆はアルガイヤーのフォイエルバッハ伝の基礎になり、オーストリアの科学と芸術の週刊誌(??sterreichischen Wochenschrift f??r Wissenschaft und Kunst)に掲載された。
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