ヘ短調作品34

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リルケ

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国王 -- リルケ

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今日のリルケの詩は "Der König" 「国王」である。この詩はルイ16世の悲劇の人生を語った詩である。彼はルイ15世の孫であり、長男でもなかった。ルイ15世が意外に長生きし、父親と兄を相次いで失った。彼の望むところではなかったが、一躍皇太子になった。このことを第一詩節で語っている。彼は先代、先々代のツケを払わされることになる。これが第二詩節で語られる。彼は「死刑の判決」に躊躇する70票でなかなか「死刑」にならなかったが、一票の差で「死刑の判決」が下ることになった。この過程が際三詩節と第四詩節で語られる。

なお、第二詩節の冒頭に "Greisen" というのがよく分からなかった。グライゼンという石があるが、これが王宮に相応しい石なのかどうか?とりあえずグライゼンとしておいた。普通の辞書では「白髪」とか、「老人」を含意する。

絵はルイ16世が20歳の頃の肖像画である。


Der König

Der König ist sechzehn Jahre alt.
Sechzehn Jahre und schon der Staat.
Er schaut, wie aus einem Hinterhalt,

vorbei an den Greisen vom Rat
in den Saal hinein und irgendwo hin
und fühlt vielleicht nur dies:
an dem schmalen langen harten Kinn
die kalte Kette vom Vlies.

Das Todesurteil vor ihm bleibt
lang ohne Namenszug.
Und sie denken: wie er sich quält.

Sie wüßten, kennten sie ihn genug,
daß er nur langsam bis siebzig zählt
eh er es unterschreibt.

Rainer Maria Rilke


国王

国王は年齢十六歳である。
十六年間の歳月と国家が。
彼は待ち伏せの場所から

会議後グライゼンを通り
広間を覗き、目を向けて
おそらくはこう感じたろう。
細く長い顎に付いている
綿毛で編んだ、冷たい鎖。

彼の死刑の判決は長い間
署名されないままであった。
人々は彼が傷つくと考えた。

人々は彼を充分知り尽くし
署名が遂に七十に達っして
死刑の判決は署名された。

リルケ

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