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238.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1888年11月6日(1)] 親愛なる友へ 手紙というものは書かれ方と同程度に読まれ方にも影響されます。 あなたの手紙には一言も偽りはないし、一度だって偽りを書こうという気が起きたこともないのです。あなたとあなたの純粋な善意の批判に対しては、わたしが反論する権利があっても、心底からの誠意と感謝で応えるしかないのです。大変残念です。 あなたの注意深い長い手紙に急いで略式の返事を出すのがいけないのかもしれない。多分それがあなたの誤解を生む原因でしょう。 ある程度混乱しているように聞こえるかもしれません。でもその時は頭の中に色々あって、また後日充分な手紙を書こうと思ったのです。 時々友人との文通を止めようかと思うことがあります。努力したあげくにうまく書けないことがあります。わたしがちゃんと書くと、相手は必ず読むときに誤解するのです。 あなたはすぐにソナタを送っていただいたのでしょうね。フラウ・シューマンはご存じのように怒りっぽい方です。――お二人にもよろしくお伝えください。 あなたのJ.Br.より (1)フラウ・フォン・ヘルツォーゲンベルクにより記入された日付で、到着日を記している。 (2)フリードリッヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche, 1844-1900)、哲学者。前の冬にはニースにいたが、このときはトゥーンにいた。
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