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242.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ イシュル、[1889年5月23日] 親愛なる奥様へ 私はフラウ・シューマンがイタリアでお楽しみのところを拝見できればと思っていました。 でももう遅すぎますし、その哀れな面を描写した手紙は行かなくて良かったことの証です。人の期待と願望にまったく及ばないもので、それでは満足できません。 ハインツには良い空気が必要としても、私にはあなたの移動が理解できません。あなたの現在のフィレンツェ滞在もベルヒテスガーデン訪問予定も不可解です。しかし、私たちの長い間延期されていた再会がはっきりして、私は王様のように幸せです。 リーター・ビーダーマンの衣装で颯爽とした旧友(1)を送っていただき感謝いたします。私以上に熱心に愛情をもって受け取り、検討する人は何処にもいません。しかしそれ以上のコメントを期待しないでください。ただ私はそれができないのです。一つには、私たちはこの問題では共通の野心を持っています。私の確実な出口はテキストに勇んで着手することです。これで私に名誉と栄光を得てきました。すなわち、私はハインリッヒより怠惰ですから、惹き付けるものが現れるのを待ちます。彼の雅歌の歌詞には全然惹かれません。熱狂的な宗教戦争を連想します。これは音楽の主題(2)ではありません。 では、私のベルヒテスガーデン訪問を間奏曲にして、あなたのすべての計画が良く美しく行くことを希望します。 折々のニュースを補充していただくことをとくに望みません。私はそれに値しない男です。――ではよろしく。 あなたのJ.Br.より 注
(1)ヘルツォーゲンベルクの新作。特に詩篇、第94編。 (2)詩篇は「われらの主なる神よ、仇を返すは汝にあり」で始まり、「われらの主なる神はこれらを滅ぼしたまわん」で終わっている。 |

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