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245.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ [フィレンチェ、1889年12月26日] 親愛なる友へ あ なたの小包を――あらゆる点で貴重な贈り物――受け取ったわたしの喜びを理解していただくのは困難です。二つの点でわたしの心を穏やかにしていただきた く、わたしはただちにお願いの手紙を書いております。わたしはクリスマスの日に届いた物は贈り物と考えていますが、こんなトリュフ(1)と 一緒になったポロネーズもわたしのものとしても構わないのですか。こんな楽しいことをなさったことがあるでしょうか。それから、これは――さらに動揺した のですが――曲の最後がないのです。とすれば、これはあなたのところにまだありますね。わざとでは決してありません。あなたはもう一つを無傷にするために 「神が結び給うたものを引き離す」ような、非人間的なことはなさいません。ほかに良い解決法が不可能なら、わたしの分を放棄します。 いずれにしても、わたしを納得させる便りを、可能ならばなくなっている頁も送ってください。かびの生えた写本(2)を持ってピアノに座る無上の喜び、あらたな登場(3)ごとに歓声を上げるときの楽しみ、美妙な経過音への熱中、確実な簡潔さと活気への驚嘆、各小節の感覚の繊細な温かさ、そして見ることと楽しむことを許された感謝。ご想像はあなたにお任せします。 あなたのおかげでわたしは再び幸せになりました。 なくなった頁を保証してくださったときにまたもっと書きます。 あなたの旧友リーズル・ヘルツォーゲンベルクより (1)書簡244のモテット集。ブラームスは写本をウィーンの旧い舞踊音楽の楽譜で包む彼の流儀に従ったのであろう。多分この書簡にあるようにポロネーズ曲の楽譜であろう。 (2)これで明らかなように、ブラームスは再び旧い写本用紙を使う道楽を始めた。 (3)合唱で違う声が登場する。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



