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「今日の詩」はイェーツの “When You Are Old” 「歳を取り」である。「今日の詩」の選者は詩の年代を表記しない。詩中の “You” はいささか総称的であると思い、意図的に「君」を排除したが、イェーツ自身かもしれない。とすれば自嘲的である。私も歳を取り、一昨日も急死した友人の通夜に行ってきた。たしかに動作は鈍くなるし、愚痴っぽくなる。 When You Are Old When you are old and grey and full of sleep, And nodding by the fire, take down this book, And slowly read, and dream of the soft look Your eyes had once, and of their shadows deep; How many loved your moments of glad grace, And loved your beauty with love false or true, But one man loved the pilgrim Soul in you, And loved the sorrows of your changing face; And bending down beside the glowing bars, Murmur, a little sadly, how Love fled And paced upon the mountains overhead And hid his face amid a crowd of stars. William Butler Yeats 歳を取り 白髪の老人になり、いつも眠そうで 暖炉で居眠りし、この本を取り出し ゆっくり読みながら、若かりし頃の 優しい目付きや深い瞼を夢の中で見る。 晴れやかで上品な仕草は皆から愛され 嘘か真か、美貌に関心を持ってくれた。 魂の巡礼を評価し、悲しい表情に 変わるのが好きだという人物も一人いた。 それに熱した鉄の棒に腰を屈めては 悲しそうに呟く、愛は逃げて行き 頭上の山脈へと走りさり 顔をそむけて星屑に身を隠したと。 イェーツ (改訳) pmh*x*53 さんのコメントで読み直してみた。ご忠告にしたがい、改訳をこころみた。いまだに女のことが忘れられないイェーツの詩だった。それにしても実にひどい勘違いである。年はとりたくない。 君が年老いたら 君に白髪がまじり、暖炉で居眠りの 歳になったら、この本を取り出し ゆっくり読み、君の優しかった瞳と 深い瞳を思い浮かべてごらん みなは君の明るい優美を愛したし 真の愛かどうか、君の美貌を愛した だがある男は君の巡礼の心を愛し 変わり行く顔の悲しみを愛した 白熱の火掻き棒に屈みこみ 悲しそうにつぶやいてごらん 愛は足早に山なみを越え 星の群れに隠れてしまったと。 イェーツ
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




しかし、ここにひとり、彼女のさまよえる魂に恋をし、
(歳とともに)移り行く顔の悲しみをも愛した。
と訳すならば、ずいぶん印象が変わりますよ。
2010/10/4(月) 午後 7:21 [ pmh*x*53 ]
pmh*x*53 さん今晩は。ご訪問を感謝します。詩にお詳しいようです。素人の私は恥ずかしいです。
もう3年近く前になりますね。今読み直すと誤訳ですね。有難うございます。また直しておきます。ずいぶんいい加減です。ごめんなさい。
2010/10/4(月) 午後 8:54 [ fminorop34 ]