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259.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1891年4月29日] ...もし私が大昔に手紙書きを止めてさえいなかったら、私はシュピッタに長文の手紙を書き、レクイエム(1)の大変好意的な評価と今私が夢中になっているシュッツの最終巻の件で、彼に感謝の意を表したでしょう。これだけは伝えていただきたいのですが、心からの感謝の念で彼の勤勉と学識の果実を評価している人物は私以外にはいません。 いつもの混乱した二つの音符記号{楽譜挿入}と{楽譜挿入}(2)にかんする私の嘆きは今回緩和されました。音律のいくつかは読解可能な和音の位置に、第七曲を三個のシャープに移調する等の可能性があるからです。 この返事を下さるときには、最愛の奥さんの健康問題に多くふれてください。彼女に直接伺うわけにはいきません。――ではよろしく。 あなたのJ.Br.より (1)シュピッタはヘルツォーゲンベルクのレクイエムを「死者のためのミサ曲 Musikalische Seelenmessen 」に関する歴史的に重要な論文の根拠とし、後に彼の著書 Zur Musik (Paetel) に収録した。 (2)シュピッタはハインリッヒ・シュッツ(Heinrich Sch??tz, 1585−1672)の 作品の編集において、原典どおりの音部記号を残し、総譜を読みにくくしていた。ブラームスはこのソプラノ記号、アルト記号、テノール記号を推奨していた が、上記のメゾ・ソプラノとバリトンの記号を旧式であるとして嫌った。「旧いものへのこだわり」と彼が呼ぶものと「音楽的必然性」を峻別した。4つの音部記号がブラームスにとっては明瞭であり、彼は、一般に便利だとする彼の出版者に対してもそうすべきだと主張している。
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