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263.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1892年1月] 親愛なる友へ 私はあなたのことを思い手紙が書けません(1)。今の私の気持ちをうまく表現しようとしても無駄です。あなたは悲嘆にくれ、ただ沈黙を守り、人の話も望まずにただ一人腰をおろしているでしょう。 どうか信じてください。あなたを想うとき、私は悲しみと深い同情で心がいっぱいです。おたずねしたいことが限りなくあります。 お分かりとは思いますが、奥さんを失ったことで、私は声も出ないほどの苦しみを味わっております。あなたを思う時の私の感情をお測りいただけるものと信じます。あなたは彼女ときわめて堅い人間的絆で結ばれておりました。 あなた自身と他の人を考える気になられたら、あなたの健康だけではなく、どうかお知らせください。どこで、どのようにして人生を生きて行かれるおつもりでしょう。 今はただ、私はあなたの隣に座り、あなたの手を押さえ、素晴らしい女性を共に想うことにします。 あなたの友人J.ブラームスより (1)ブラームスはフラウ・フォン・ヘルツォーゲンベルク死去(1892年1月7日)の知らせを電報で受け取った。5月10日からこの日までの手紙は存在しない。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




共の痛みに寄り添うブラームスの姿が印象的です。クラシックが好きな私は、よりブラームスを身近に感じることができそうです。
2008/1/26(土) 午前 11:11 [ - ]
この書簡集の中でもっとも感動的な書簡だと思います。ブラームスはこの頃次々に友人を失い、元気をなくしていきます。
2008/1/26(土) 午前 11:17 [ fminorop34 ]
エリーザベトが亡くなってしまったのですね。
あんなに元気な手紙をくれていたのに。
悲しいです。
ブラームスもどんなに悲しかったろうと思います。
クラリネット五重奏曲を聴きました。
2008/1/26(土) 午後 3:22 [ otheR wind ]
クラリネット五重奏曲は聴かずに彼女は世を去りましたが、ブラームスにこの曲を書かせたとされるミュールフェルトを彼女は絶賛しています。彼女が現代生きていたら大変な音楽評論家だったのでしょうが。彼女の母方の家系はまだ続いています。一族に質問のメイルを出したいと思っています。ドイツでシェークスピアの翻訳を手がけ、グーテンベルクにも載っているボーディシンもその一人だと思います。文才のある家系です。
2008/1/26(土) 午後 6:10 [ fminorop34 ]