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264.ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ [フィレンツェ、1892年2月2日] 私のそばに居てくださることで私にも元気がでることでしょう。私たちは私の愛妻の想い出を共有しております。私たちは共に楽しく集う時をいつも勘定していなかったでしょうか。ライプツィッヒ、ケルンテン、ザルツブルク、ツァイツァー・シュトラーセで共に過ごした幸福なクリスマスの日々。 {楽譜導入}(1) ――私の考えがさまようあらゆる場所で、あなたは記憶すべき時に私たちの人生の織り込まれておりました。私たちはこの想い出で生きてきました。あなたは実生活以上に私たちの想いの中で大きな空間を占めてきました。 その時々の事についてすべてお話しできますが、最後の残酷な一週間だけは勘弁してください。彼女の苦痛は今なお私を悩ませ、私は自分を支えることも、紛らわすこともできません。苦悩で私のおかれた位置を確認する時間もなく、うなされないようにと、私はただ仕事に打ち込んでおります。 私には隠遁僧の生活が合っていますので、当地には五月までとどまります。私はヒルデブラントと時々会います。彼は暗黒の日々兄弟のような存在でした。妻の死亡の一週間前に、私の義母が死んだことをご存じですか。どちらも互いの状況を知りませんでした。私はリーズルには秘密にしてきました。恐るべきことでした。気が狂っても不思議ではありません。 エプシュタインに会われたら、この事をお伝えください。また私からよろしくとの伝言をお願いします。現在は手紙を書く気がしません。 この春にはイタリアにはいらっしゃる予定はありませんか。ご一緒できれば幸いです。ささやかなる友情を今後ともお願いします。 いつまでもあなたのヘルツォーゲンベルクより ヴィア・デイ・バルディ 22 (1)バイオリン・ソナタ、作品78の主題。ブラームスはこの写本を1878年8月にザルツブルクに持参した(書簡62と63)。
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