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275.ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ ハイデ、1895年8月11日 親愛なる友へ 私の歌曲集がこのようなすてきなお手紙を頂戴することになり、喜んでおります。私はオラトリオ(1)を 構想しておりまして、その規模と扱いのゆえに、あなたの友情的で温かく、率直かつ激励的な批評、あるいはその逆の批評をいただけるものと思っております。 しばらくはその完成に夢中になっておりました。そこへ目の炎症。辛抱して目を閉じ、内省しなければなりません。断言しますが、「世界がヤマネのようにくすんでいく」のを感じるのは愉快ではありません。 私はクラリネット・ソナタを今は見て楽しむだけです。あなたがいつものように親切に私のことを考えてくださっていたら、この傑作はベルリンにとどまっていたかもしれません。あなたのヒントがあればこちらに飛んでくるのです。 私は今年、充分に健康を回復し、イ ンターラーケンでフラウ・シューマンを訪問したいと思っています。あなたも行かれませんか。ついでにハイデに立ち寄られてはいかがでしょう。あなたをラッペルスウィルとブリュニング経由で、お忍びで彼女のところにお連れする計画を持っております。あなたが「ゆっくりと鑑賞する」のが羨ましくてなりません。 私個人としましては、私にはなすべき事があるという妄想で仕事に励みます。私のために祈ってください。 誠実なあなたのヘルツォーゲンベルクより
(1)ヘルツォーゲンベルクの「独唱、混声合唱、少年合唱、ハルモニウム、弦楽器、オーボエ、会衆歌唱、オルガンのためのキリストの誕生(Die Geburt Christi)」、作品90。 |

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