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閑さや 岩にしみ入 蝉の声 松尾芭蕉 Schweigsamkeit Schweigsamkeit im Wald Ein Chor der Zikade bricht Durch den feste Fels. Matsuo Basho 独訳大意 森の静寂 蝉の合唱透る 硬き岩。 芭蕉 西欧の音節は大まかに言えば、日本の詩歌と同じように母音で区切られる。正確には普通の辞書を見れば、中ポチ(・)で区切られているので分かる。母音だけで区切られていない場合もあるが、ドイツ語の場合はまずa,e,i,o,u に注目すればよい。日本語で言えばア、イ、ウ、エ、オである。ただし二重母音は一つと勘定される。したがってアイが含まれた場合は一音節である。 この詩の最初の Schweigsam の Schweig の構成要素ei と a の二つに分離された母音要素を含むので、音節数は二つである。俳句が5・7・5の音節数から構成されているからといって、言語体系の違うドイツ語訳に当てはめる必要性はないし、訳の質を高めるものではない。私が音節数にこだわったのは一つには遊びである。それに音節数は西洋の詩にも重要であり、初心者の私の練習になるからである。以下に音節に分けてみた。 Schweig・sam ist der Wald Ein Chor der Zi・ka・de bricht Durch den fest・e Fels. 難しいとされる俳句の訳を試みた。日本語で俳句をひねったこともない私は、ひたすら音節数を5・7・5にすることを目標にした。ただそれだけであり、それによる不自然さは承知している。音節数のため無理をした。格調にも不満はあるし、読者のイメージに訴えることもない。俳句の訳を日本人が試みること自体無意味であるといわれれば、その通りである。それにしても長ったらしく見えるドイツ語であるが、俳句をイマジネーションの詩と考えれば、日本語よりはるかに少ない音節数で一応表現可能ではないか。正直ビックリした次第である。
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俳句
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