ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

ヘッセ

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Blauer Schmetterling

Flügelt ein kleiner blauer
Falter vom Wind geweht,
Ein perlmutterner Schauer,
Glitzert, flimmert, vergeht.
So mit Augenblicksblinken,
So im Vorüberwehn
Sah ich das Glück mir winken,
Glitzern, flimmern, vergehn.

Hermann Hesse


青い蝶

小さな青い蝶が
風に靡いて飛ぶ
真珠の如き戦慄
震え、輝き、去る。
一瞬点滅しては
通り過ぎて行き
点滅する幸運が
震え、輝き、去る。

ヘッセ


英訳

A butterfly

A butterfly flutters
Above the mead in blow.
A shiver of rainbow
Glitters and flatters
My eyes just in a flash
And she flutters away;
Then my hope of luck may
Flicker out in a cache.

Hermann Hesse


蝶々

蝶々がひらひらと
舞う花咲く牧場
虹色の戦慄が
きらめき、一瞬
僕を喜ばせて
去っていく。
僕が望む幸運も
消えていく。

ヘッセ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
仏訳

La papillon

Le papillon d’azur
Dans les champs autour
Le frisson irisés
Au soleil a scintillé.
Juste en un éclair.
Alors il va dans l’air
Ma bonheur rare
Aussi s’égare.

Hermann Hesse



野に舞う
碧い蝶
虹の戦慄が
ほんの一瞬
陽に輝き
大空に向い
僕の僥倖も
果てていく。

ヘルマン・ヘッセ

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ヘッセやリルケの作品も扱っているんですね。仏語訳までされているなんてほんとうに感動しました!

2009/11/11(水) 午前 10:41 [ Kyoka(京華) ]

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私のドイツ語とフランス語は怪しいものです。ただ読めれば良いとはじめましたが、読む場合に真似事をしませんと、なぜこんなところに動詞があるのか理解できません。定年後でありますので、恥はかき捨てとばかり「甘え」の精神ではじめました。

人様にお見せできるようなものではありませんが、真似事は意味がありました。詩の解読が早くなりました。

それでもこの時点でのヘッセやリルケはダメです。仏訳のヘッセはおそらくフランス語の韻文の基準を満たしていないのではと懸念しております。

2009/11/11(水) 午前 11:13 [ fminorop34 ]

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初めまして
ヘルマン・ヘッセと蝶に詳しい岡田朝雄について検索中にここに辿り着きました。日本人としてドイツ語とフランス語をここまで見事に翻訳している人物はそう多くはいないと思います。いずれにしろ、今日は新たな発見をしました。Calwでの蝶の展示会:
Die Ausstellung zu dieser Passion Hesses ist im Calwer
Museum noch bis zum 27. Juni zu sehenと云うことのようです。

2010/6/9(水) 午前 1:56 [ インタ-ネット徘徊 ]

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インタ-ネット徘徊 さん お早うございます。ご訪問とコメントを感謝します。

定年後の時間つぶしに始めた遊びです。独詩、仏詩、英詩を解読したいと思いましたが韻文が難しくて難儀しました。いっそのこと和訳以前に外国語訳をしてみようと思いました。なんら文学的素養のない私ですが、電子辞書の可能性を探ることにはなりました。時間つぶしにはなりましたが、過分なお言葉をいただくと忸怩たるおもいがあります。もう2年前の訳ですね。懐かしい気がします。

ヘッセの情報有難う有難うございました。私の知らない世界です。

2010/6/9(水) 午前 10:34 [ fminorop34 ]

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誰の訳だったか忘れましたが、私の一番好きな訳は以下の通りです。40年経った今でも、諳んじる事ができるほど好きな詩です。

小さな青い蝶が
風に吹かれてヒラヒラと飛ぶ
真珠色のにわか雨のように
キラキラと、チラチラと光って消える
そのようにフワリといきずりに
そのようにたまゆらの瞬きで
幸せが私をさし招き
キラキラと
チラチラと
光って消えるのを
私は見た

2010/8/11(水) 午後 4:34 [ hi1*0*73 ]

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hi1*0*73さんご訪問を感謝します。

綺麗な訳詩ですね。諳んじておられるとは!ヘッセへの傾倒ぶりが伺えます。私の下手な訳詩はお恥ずかしい次第です。あらためて感謝いたします。

2010/8/11(水) 午後 4:40 [ fminorop34 ]

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ハイ、引越しの度に大抵の本は処分してしまいますが、ヘッセの本は捨てられません。いつか自分が死ぬ時でも、ヘッセの詩集を読み返しながら死ねたら良いと思っています…(笑)。
ヘッセの逸話の中に、女子高生ファンからの手紙があります。「どうして貴方はあのような美しい詩や小説が書けるのでしょうか?」という問いに、ヘッセは返事を書きました。
「貴女のご質問に正確にはお答えしかねます。只、例えば、貴女が夕方、学校からの帰り道に、夕日に映えた、名も知らぬ道端の花をとても美しいと感じたとします。だからと言って、貴女はその花を早速、切り取って、虫眼鏡で覗いたり、分解してみたりはしないでしょう。その時の貴女の心が感じたままに、周りの風景とひっくるめて、あるがままに‘美しい’と感じたはずです。その花と同じように、詩人が書いたものについても、貴女はそうされるべきです。」
返事を読んだ女子高生が、思わず顔を赤らめた様子が想像される逸話だと思います。

2010/8/11(水) 午後 5:22 [ hi1*0*73 ]

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美しいからといって、その美の成分を分析できるものではないというわけですね。なるほどヘッセらしい。

女子高生は顔を赤らめつつも素敵な手紙をもらい大喜びしたでしょうね。

大変美しい逸話をご紹介くださいました。感謝いたします。

2010/8/11(水) 午後 5:29 [ fminorop34 ]


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