ヘ短調作品34

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フロスト

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「今日の詩」はフロストの「太平洋岸にて」である。正直意味不明の箇所があって困った。困った末にウェブの掲示板を覗いてみたら、さすが文学専攻の学生たち「逆説的」な意見が飛び交っている。ほかにも学識を誇示する「感想文」がでているが、私は混乱するばかりである。私はフロストのこの詩を、太平洋岸で荒波を見ながら「天地破壊(終末)」に思いをはせた詩と考えて訳した。冷戦時代に核の脅威に脅えた頃の作詩かなとも思うが、まだ制作年代は分かっていない。

この詩の解釈以前に、英文の解読に困ったが、とくに誤魔化した箇所については【・】を付けておく。いずれにしても掲示板の投稿の量からして論争ネタ、論文ネタになる詩のようだ。


Once By The Pacific

The shattered water made a misty din.
Great waves looked over others coming in,
And thought of doing something to the shore
That water never did to land before.
The clouds were low and hairy in the skies,
【Like locks blown forward in the gleam of eyes.】
You could not tell, and yet it looked as if
The shore was lucky in being backed by cliff,
The cliff in being backed by continent;
It looked as if a night of dark intent
Was coming, and not only a night, an age.
Someone had better be prepared for rage.
There would be more than ocean-water broken
Before God's last 'Put out the Light' was spoken.

Frost

太平洋の岸辺で

海水は砕け散って鈍い音を立てた。
大波は後に続く波を見渡しては
海水が大地にもうする事はないか
あれこれ思案を巡らしていた。
気味悪い雲は大空に低く垂れ
【錠から解き放されたかのよう。】
はっきりしないが、よかったようだ
岸を支える崖があったし
崖を支える陸地があった。
近付きつつある邪悪な心の闇
いや闇だけではなく、怒りが。
この怒りに備える人がいてもいい。
いずれ大海の海水以上の破壊があり
遂に神の「光よ、去れ!」の言葉が発せられる。

フロスト

詩の形式は英雄韻:AABBCC
であり14行であるのでソネットと言えるが、段落は一切ない。

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