ヘ短調作品34

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アーサー・クラッフ

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クラッフ(1819 –1861)は1848年から1849年にかけての大陸での騒乱を期待して見守った一人である。注釈によれば、1855年にアメリカの雑誌に投稿されたとある。革命の成り行きに失望した友人に語りかける形式である。四歩格で脚韻の構造はABABである。


Say not the struggle nought availeth,

Say not the struggle nought availeth,
The labour and the wounds are vain,
The enemy faints not nor faileth,
And as things have been, things remain;

If hopes were dupes, fears may be liars;
It may be, in yon smoke conceal'd,
Your comrades chase e'en now the fliers--
And, but for you, possess the field.

For while the tired waves vainly breaking
Seem here no painful inch to gain,
Far back, through creeks and inlets making,
Comes silent, flooding in, the main.

And not by eastern windows only,
When daylight comes, comes in the light,
In front the sun climbs slow, how slowly,
But westward, look! the land is bright.

Arthur Hugh Clough


まさか!闘争は何の意味もない?

まさか!闘争は何の意味もない
苦労も負傷も虚しい
敵は挫けたが敗北していない
以前と同様に変わりはしない?

希望が間抜けなら、恐怖は嘘つき。
おそらくはあちらの煙に紛れているが
君の同志は今でも獲物を追っている―
君がいなければ、戦場を確保している。

一見して虚しく打ち寄せる波は
この土地を一インチも削っていないが
はるか後方、小川や入り江をくぐり
海は静かに押し寄せてくる。

陽が射して明るくなるのは
東側の窓だけではない
正面に太陽はゆっくり昇る、遅い
でも西をご覧!大地は輝いている。

アーサー・ヒュー・クラッフ

閉じる コメント(7)

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岩波文庫の「イギリス名詩選」に、クラッフのこの詩が掲載されています。
題を「苦闘を無駄と呼んではならぬ」として強い口調で訳しています。
注には第二次大戦中、苦境にたっていたイギリス国民を、チャーチルがこの詩を引用して激励したことは有名であると出ていました。

2009/3/6(金) 午後 0:17 [ otheR wind ]

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情報有難うございました。題名は命令文で「「苦闘を無駄と呼んではならぬ」と訳した方がいいですね。

英語では先頭に持ってこれる Say not ですが、 Say not が四行を支配しているために、日本語の処理に困りました。「イギリス名詩選」は最近の出版でしょうか。編者を変えたような気がします。

2009/3/6(金) 午後 1:16 [ fminorop34 ]

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「イギリス名詩選」は図書館で借りたもので、1990年2月16日第一版となっています。
編者は平井正穂さんです。
クラッフもアーノルドと同様に純粋な思想を持っていたことがわかる詩ですね。

2009/3/6(金) 午後 2:48 [ otheR wind ]

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二人とも純粋な思想の持ち主だったと思います。ですが、それゆえに、二人は相容れなかったのではないでしょうか。クラッフがアーノルドにたいしてどうな感情を抱いていたのか?文献では明らかではありません。

最近アーノルドよりクラッフを評価する向きもあります。アーノルドのサーシスは傑作とされますが、彼は友人クラッフを敗北者としています。そんなことはないというのがクラッフ党の人たちの見方です。ウィキの Thyrsis の記事を書いた人もその一人です。一部では19世紀でもっとも重要な詩人といわれています。早く生まれすぎたという評価ですが、どうでしょう。

2009/3/6(金) 午後 3:23 [ fminorop34 ]

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純粋な故に相容れなかった。
悲しいけれどその通りなのでしょう。
私はクラッフのこの詩がとても好きです。

2009/3/6(金) 午後 7:04 [ otheR wind ]

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そうですか、もう少し緊張して訳せばよかった。クラッフの詩はあと一編の短い詩を投稿します。アーノルドのバッカナリアという詩を2回に分けて投稿しようかなと思います。

2009/3/6(金) 午後 7:48 [ fminorop34 ]

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チャーチルの演説のエピソード有難うございました。

クラッフの Say not と Dover Beachの関連を論じた学術文献を見つけましたが、有料でした。

http://www.jstor.org/pss/460149

2009/3/8(日) 午後 1:05 [ fminorop34 ]


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