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今日もモリスの詩である。モリスはIn Prison と題している。この詩は「ギネヴィアの弁明とその他の詩 The Defence of Guenevere, and Other Poems (London: Bell and Daldy, 1858)」という詩集に所収されている。「旗banners」、「手かせfetter'd、足かせtether'd」といった語彙から、やはり女王ギネヴィアのために牢に入れられた騎士の物語であろう。 上の写真は1804年から1963年まで刑務所として使われたフォントヴロー修道院の牢の一室の壁。 PIRON A FAIT 218 JOUR 1817 POUR DES MOTS SEDITIEUX 「ピロン扇動的言動ゆえに1817年に218日いた」と書いてある。まさに詩中にある squared-lettered の状態である。 In Prison Wearily, drearily, Half the day long, Flap the great banners High over the stone; Strangely and eerily Sounds the wind's song, Bending the banner-poles. While, all alone, Watching the loophole's spark, Lie I, with life all dark, Feet tether'd, hands fetter'd Fast to the stone, The grim walls, square-letter'd With prison'd men's groan. Still strain the banner-poles Through the wind's song, Westward the banner rolls Over my wrong. William Morris(1834-1896) 牢獄で うんざりする 日がな一日 石壁の向こうで ゆれる大きな旗。 棹をまげて 気味わるく 風が歌う。 独りさびしく 暗い闇の中で 閃く穴を見る。 手かせ足かせ 繋がれた石に 刻む囚人の呻き。 棹はなおも 風の音を切り 旗は俺の罪を外目に 西へとゆらぐ。 ウィリアム・モリス(1834-1896)
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モリス
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




おはようございます。
衝撃的でありまする。
こんな時は、脳みそに稲妻が走ります。
いつもありがとうございます。(礼
2009/7/23(木) 午前 8:12 [ - ]
お早うございます。こちらこそいつもコメント有難うございます。モリスという人は矛盾した人だと思います。彼は社会主義者です。進歩的です。と同時に彼は過去を懐かしむロマン派の側面を持っています。中世のキリスト教社会に戻ろうとします。
この囚人は労働運動で逮捕された人の詩かなとも思いました。私は貴婦人に仕える円卓の騎士の物語の一コマとして訳しました。注釈書があればいいのですが。
2009/7/23(木) 午前 8:58 [ fminorop34 ]
上の写真は1817年とありますから、ナポレオンが敗退し、ブルボン朝が復活したときの政治犯です。ピロンとう人に触れています。ピロン自身が書いたものか、その後に獄に繋がれた人が書いたものか興味はあるのですが。私はロマンチックな騎士物語として訳しましたが、写真は生々しい政治犯を収容する「牢獄」というより「監獄」です。この写真しかなかったのです。
2009/7/23(木) 午前 9:06 [ fminorop34 ]