ヘ短調作品34

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コールリッジ

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コールリッジは1828年にワーズワス親娘とオランダ・ラインの旅に出かけている。そのときの体験を語った1807作の詩である。「必要は発明の母」というが、オーデコロンが誕生した土地だけのことはあり、コールリッジはものすごい悪臭に悩まされた。お得意のドイツ語を駆使しようにも口が開けられない状態である。この詩ネットをブラウズしてみると、引用回数が非常に多い。バイロン卿の Ode to Venice の冒頭部分と並んで環境問題の論文に格好をつけるのにお薦めである。

オリジナルのテキストでは冒頭だけケルンにウムラウトが付いている。最近パソコンの調子が悪く、文字化けしてしまうので Kohln にしておいた。その後では英語名のコローン Cologne になっている。ケルンとコローンでは音節数が違ってくるせいであろうか?


Kohln

In Kohln, a town of monks and bones,
And pavements fang'd with murderous stones
And rags, and hags, and hideous wenches;
I counted two and seventy stenches,
All well defined, and several stinks!
Ye Nymphs that reign o'er sewers and sinks,
The river Rhine, it is well known,
Doth wash your city of Cologne;
But tell me, Nymphs, what power divine
Shall henceforth wash the river Rhine?

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)


ケルン

坊主と餓鬼の町ケルン
物騒に牙を剥く石畳
乞食、老婆、醜悪な売女。
僕は悪臭を七十と二数えた
みなはっきりした独特の臭い!
下水溝にして下水道である
名高きラインの川。汝ら治水の乙女
ケルンの町を洗い流せ。
だがどんな魔法を使って
ラインの川を清めるのだ?

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

オディールさんの意見が正しいと思いますので修正します。

修正:

ケルン

坊主と餓鬼の町ケルン
物騒に牙を剥く石畳
乞食、老婆、醜悪な売女。
僕は悪臭を七十と二数えた
みなはっきりした独特の臭い!
下水溝と下水道を支配する乙女よ
ラインの川がコロンの町を
洗い流すのは知られている。
だがどんな魔法を使って
ラインの川を清めるのだ?

閉じる コメント(8)

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末尾から三行目の "city of Cologne" ですが、オーデコロンの街という意味合いではないでしょうか、K??ln を Cologne と綴ったのではなくて。
しかし、ひどい悪口ですね。多感で素直な詩人は 悪口を言うときもその言葉も直截なのかな。

2009/7/27(月) 午後 10:06 [ cygnus_odile ]

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オディールさん今晩は。コメント有難うございます。

私はケルン行きの切符を買おうとしましたが、通じませんでした。それでコローンと言ったら通じました。でうからケルンとコローンは同じと思っていました。コールリッジはバイリンギャルですから、同じ町をケルンとコローンと二通りに呼んでいると解釈しました。

古くからの国際的な大都市はそれぞれの国で呼び方が違います。ケルンは神聖ローマ帝国を選定する資格を持つ大司教座のあった都市ですから、国際的な町です。英語圏では Cologne になっています。フランス語ではスペルがおなじですが、英語ではコローン、フランス語ではコロン Cologne、イタリア語ではコロニア Colonia と呼ぶようです。

ロンドンも臭かったとおもいますが。機嫌が悪かったのかもしれませんね。

2009/7/27(月) 午後 10:28 [ fminorop34 ]

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オディールさん。ご指摘の意味を考え直しました。Cologneはケルンの英語名とだけではなく、「オーデコロン Cologne water」の意味で19世紀初頭には使われていたようです。これはOEDで確かめました。この詩の場合「オーデコロン」の意味だとすると、私の用法の知識から解読に困ってしまいます。やはりここは「ケルン」の英語名だと思います。ではなぜ冒頭に “In Kohln” としながら Kohln で通さなかったのか?Kohlnは英語の詩に使いにくい言葉です。少なくともこれと脚韻で対になる英語の単語は私には考えられません。

2009/7/28(火) 午前 11:49 [ fminorop34 ]

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ですから冒頭だけ Kohln で最終的には Cologne に摩り替えたと解釈しました。詩人は末尾に持ってくる言葉をまず選定すると思います。 Cologne は英詩人には魅力的です。これと対になる言葉は多いです。コールリッジには最初から Cologne を末尾にという意識から抜け出せなかったと思います。はたして彼は Cologne と known と組み合わせました。

2009/7/28(火) 午前 11:49 [ fminorop34 ]

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いっそこのご指摘のCologne をまったく使わないか、冒頭の “In Kohln” を “In Cologne” としてくれたら私には有難かったのです。ただし Koln 単音節、Cologne は二音節です。そこが違いの一つです。ですがコールリッジのこの詩は音節数に拘っていません。音節数の計算から出てきたとは言い切れません。Kohln というドイツ語を持ってくることの音韻上の効果も考えにくいです。困りました。もう少し考えさせてください。

2009/7/28(火) 午前 11:50 [ fminorop34 ]

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追記します。英語の Cologne の片仮名表記はコロウンが良かったかも知れません。

2009/7/28(火) 午後 1:13 [ fminorop34 ]

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やはりオディールさんの意見が正しいと思うようになりました。ケルンが町の名前で、コロンが香水の名前とすれば作者の意図ははっきりします。「香り良きコロンを作っている」臭い町ケルンを押し流せといういみですね。修正します。

2009/7/29(水) 午前 0:27 [ fminorop34 ]

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併せてコロンの誤訳に端を発する誤訳も修正しておきました。

2009/7/29(水) 午前 10:27 [ fminorop34 ]


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