ヘ短調作品34

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コールリッジ

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道学者コールリッジ先生は「善」や「功績」はそれ自体が目的であり、報酬を当てにするものではない、と説かれる。「善意の偉人が報われない」と嘆いている火とは誰であろう。それはともかくコールリッジは「善意の偉人」と世間に評価されることをとっくに諦めているのだろうか。負け惜しみにも聞こえるが、こんな話を詩の形式で表現するのだから達者なものである。1802年に発表されている。


The Good, Great Man

"How seldom, friend! a good great man inherits
Honour or wealth with all his worth and pains!
It sounds like stories from the land of spirits
If any man obtain that which he merits
Or any merit that which he obtains."

REPLY TO THE ABOVE
For shame, dear friend, renounce this canting strain!
What would'st thou have a good great man obtain?
Place? titles? salary? a gilded chain?
Or throne of corses which his sword had slain?
Greatness and goodness are not means, but ends!
Hath he not always treasures, always friends,
The good great man? three treasures, LOVE, and LIGHT,
And CALM THOUGHTS, regular as infant's breath:
And three firm friends, more sure than day and night,
HIMSELF, his MAKER, and the ANGEL DEATH!

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)

「実に稀だよ!善意の偉人でありながら
彼の価値や労苦で名誉や財を受け取るのは!
おとぎ話に聞こえるかも知れないが
人がその人格に値するだけ報われたら
あるいはその人が立てた功績で報われたら」。

上記への答弁
みっともない、偉そうに言うんじゃないよ!
君は善意の偉人に何を与えようというのだい?
地位?肩書き?報酬?金の鎖かい?
彼の剣が殺めた人物が占めた座かい?
偉大と善意は手段ではなく、目的だ!
彼には必ずしも財はないが、必ず友がある。
善意の偉人?宝が三つある、愛と光と
幼児の息のように規則正しい、冷静な思考。
さらに友がある、これは常に正しい
彼自身と彼の創造主と死の天使!

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

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コールリッジの主張: 財はないかもしれないが、常に友がいる。とか、愛と光と、冷静な思考 が宝。というのがいいですね。
でも、難しいです。貨幣経済の現代では、「衣食足りて礼節を知る」の言葉がございますように、財が全く無いわけにもいきませんから。
最後の「死の天使」と友人であるというのは、皮肉なのですか?

2009/7/31(金) 午前 3:49 [ cygnus_odile ]

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お早うございます。コメント有難うございます。

この詩は生前に雑誌に寄稿しています。すでに阿片中毒はひどくなっていたのではないかと思います。この話が実話かどうか彼の自問自答なのか、研究者には分かっていることだと思います。実話だとすると前半の人は誰なのか?ワーズワスではないかと思います。彼は桂冠詩人になり、仲間うちでは出世頭ですから、口さがない連中は「彼は田園の賢者を装っているが、実は名誉には関心がある」といったことでしょう。事実そんな話を読んだことがあります。

2009/7/31(金) 午前 8:39 [ fminorop34 ]

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とくに、伝記作家にすぐに金切り声をあげるヒステリー女として描かれた、悪妻の誉れ高いコールリッジ夫人(この女性の名もサラ・コールリッジですが)、この人がこの詩を読んだらどう思ったことでしょう。この女性にも言い分もあるようです。コールリッジは才能は認められパトロンもいたのです。阿片が彼の人格と家庭を台無しにしたのです。苦労している女房の身にもなってみろといいたいでしょう。ひょっとしたら、前半の人物はサラかもしれません。

2009/7/31(金) 午前 8:51 [ fminorop34 ]

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この詩は世俗的な栄達を諦めたコールリッジの開き直りの詩だと思います。後半はカッコ良すぎます。「死の天使」をだれしも恐れますが、彼もその一人です。そばに誰もいなくて死の恐怖に駆られたときのノートが残されています。

エッセイであればともかく、詩という形式をとると本人の心情とピッタリにはいきません。最後に death を持ってこなければ breath と韻が踏めません。韻文の要請からではないでしょうか?前回の詩「騎士の墓」で Sir Arthur O'Kellyn なる騎士の名前が登場しますが、これに近い名前はあるが、過去も現在も、そんな名前は存在しないようです。湖畔地方の有名な山 Helvellyn との対に困り、そんな名前を創作したというのが専門家の意見です。韻文にはつき物の話です。とくに英語は韻を踏むのが大変なのです。

2009/7/31(金) 午前 9:13 [ fminorop34 ]

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この詩は五歩格の韻文で形式的にはキチンとできています。朗読すればよく聞こえます。というのが私の見解です。いかがでしょう。

近々「死の天使」に怯えるノートを断章として投稿する予定です。ご参考になさってください。

2009/7/31(金) 午前 9:19 [ fminorop34 ]


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