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三歩格のキビキビした韻文詩。ハーディは何を言いたかったのか。やはり「偶然」であろうか。 Had he and I but met By some old ancient inn, We should have set us down to wet Right many a nipperkin! But ranged as infantry, And staring face to face, I shot at him as he at me, And killed him in his place. I shot him dead because-- Because he was my foe, Just so: my foe of course he was; That's clear enough; although He thought he'd 'list, perhaps, Off-hand like--just as I-- Was out of work--had sold his traps-- No other reason why. Yes; quaint and curious war is! You shoot a fellow down You'd treat, if met where any bar is, Or help to half a crown. Thomas Hardy (1840-1928) なじみの古い飲み屋のそばで 奴と俺が出会ったとしたら 二人して腰をすえて ビール何杯か引っかけたろう! だがともに歩兵に配属 たがいににらみ合い 俺は奴を、奴は俺を撃ち 俺でなくて奴が死んだ。 俺が奴を撃ったのは 仲が悪かったから、そう 奴とは仲が悪かった。 それは確かだけど。 奴はさっそく無心を考えた 多分――俺もだが―― 職がなく――携帯品を売っている―― ほかに理由はない。 うん。戦争てのは奇妙奇天烈さ! バーの近くで会えばおごるか 半クラウン余分に払うような 仲間を撃つのだからな。 トマス・ハーディ(1840-1928)
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ハーディ
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...




ほんと、何を言いたかったのか、考えさせられますね。
考えても分かりませんが・・・
2009/10/30(金) 午後 4:06 [ larchtree ]
larchtree さん、今日は。彼の小説も、彼の簡単な伝記も読んでいませんが、彼は「偶然」をテーマにしてきたようです。「偶然」は「運命」とは違うと彼は大真面目です。彼の「偶然」はキリスト教と相容れないのでしょうか。私たちからすると解りにくいのですが。
2009/10/30(金) 午後 5:06 [ fminorop34 ]
長文につき、連投で失礼します・・・。
Because he was my foe,
Just so: my foe of course he was; という箇所のfoeは、
「敵」という意味で、よって、この部分の和訳は、
「彼は、俺の敵だったから。
ただそれだけ。確かに、彼は俺の敵だったんだ。」
という感じになると思います。
そして、
You'd treat, if met where any bar is,
Or help to half a crown. という箇所は、
その前の行のa fellowを(関係代名詞的に)修飾しており、
よって、そのスタンザ全体の和訳は、
「そうさ、異様で奇妙なのさ、戦争は!
もしどこかの酒場で知り合っていたら、おごってやるか、
半クラウン銀貨を貸してやるような奴を
お前さんは撃ち殺してしまうのさ。」
という感じになると思います。
2010/10/14(木) 午後 3:49 [ mop*_*ir_t ]
(つづき)
この作品は、
何ごともなく知り合っていたら、酒場で気軽に飲み交わすような
関係になっていたであろう人を、
戦争でたまたま敵同士になったというだけの理由で、
撃ち合い殺してしまう・・・という、
人生の不条理を(そして反戦も?)うたった詩なんだと思います。
2010/10/14(木) 午後 3:49 [ mop*_*ir_t ]
mopa_sir_t さん。ご訪問と詳細なコメント有難うございます。誤訳だらけの私の英文和訳に、こんな親切なコメントをいただくのは初めてです。励ましになります。
もう一度原文とコメントを参考にさせていただき、また修正いたします。
2010/10/14(木) 午後 3:53 [ fminorop34 ]
Resを有難うございます。
fminorop34さんが和訳された、1番目と2番目のスタンザが
とても良い表現でまとめられていたので、
その一方、3番目と5番目のスタンザの和訳が実に惜しい!と思い、
つい差し出がましくも書き込みさせていただきました。
何かのご参考になりましたら幸いです・・・。
一番上の、バーカウンターに立つ二人の男性の写真も、
この詩のイメージに合っていて、良いですね。
2010/10/15(金) 午前 0:20 [ mop*_*ir_t ]
ご親切に有難うございました。この忸怩たる迷訳に目を通してくださるなんて、感激です。
2010/10/15(金) 午前 6:38 [ fminorop34 ]
ご指摘の最終詩節の誤訳は気がつきました。とりあえず、修正しました。貴重な示唆を感謝します。
2010/10/15(金) 午前 10:56 [ fminorop34 ]