ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

オランダ語の詩

[ リスト ]

Feldeinsamkeit

イメージ 1

北ドイツの詩人 Hermann Allmers の Feldeinsamkeit。ブラームスが付曲して大変有名になった。

この詩の伊訳、仏訳、英訳は、Hermann-Allmers-Gesellschaft のサイトにある。すべて韻を踏んでいる。でも仏訳は韻のために緑の草原が金色の麦畑になっている。よく見ると言語と韻の制約ために内容的に原作から離れているのが面白い。よせばいいのに、それぞれに和訳を試みた。

電化製品の助けを借りないで、夏のヨーロッパの野原で至福のまどろみを味わいたいものである。

原詩は:

Feldeinsamkeit

Ich ruhe still im hohen, grunen Gras
Und sende lange meinen Blick nach oben,
Von Grillen rings umschwirrt ohn' Unterlass,
Von Himmels blaue wundersam umwoben.

Die schonen weissen Wolken ziehn dahin
Durchs tiefe Blau wie schonen, stille Traume; -
Mir ist, als ob ich last gestorben bin,
Und ziehe selig mit durch ew'ge Raume.


野の孤独

私は緑の草原で静かに休み、
じっと上空に視線を送っている。
蟋蟀が周りを絶え間なく飛び回り、
快晴の大空が私を包む。

白く美しい雲が紺碧の空を
静かで美しい夢のように流れる。
私が死んでからずいぶん経つようだ。
幸いなるかな私は永遠の王国へ向かっている。


伊訳は:

Solo su un campo d'estate

Tranquillo riposo nell'erba di un campo,
e lontano volgo il mio sguardo nel cielo,
incessante mi culla dei grilli il canto,
e azzurro cala dolcemente un velo.

Nuvole bianche salgono all'infinito,
accarezzano il cielo candide mani,
e come se da tempo io fossi finito,
e beato vagassi dentro spazi lontani.


独り夏の野で

私は野原の若草に静かに横たわり、
私の視線をはるか彼方の空に向けている。
絶えまない蟋蟀の歌が私を眠りに誘い、
青空が私を優しくヴェイルで包む。

白い雲がはるか彼方に上り、
澄みきった空はその手に触れる。
私が死んでどのくらい経つのだろう。
幸いなるかな私ははるかなる空間へと旅立つ。


仏訳は:

Solitude bucolique

Couche tout seul, dans l'or vivant du ble,
Les yeux au ciel, ou mon esprit s'eleve,
Je sens, tout doucement, mon coeur trouble,
Se perdre et fondre en l'infini du reve.

De blancs nuages montent vers le nord,
Striant l'azur ou trainentleurs longs voiles;
Depuis longtemps deja,serais-je mort?
Je crois planer dans l'orbe des etoiles.


田園の孤独

独り黄金色の麦畑に寝そべり、
わが目は空に、わが心は天に昇る。
私は心の苦しみが静かに消え去り、
果てしなき夢にとけ込むのを感じる。

白い雲が北の方に上り、
紺碧の空で線になり、長いヴェイルをなびかせる。
私が死んでからどれだけ経つのであろうか。
私は天体の軌道の上を進んでいくようだ。


最後に英訳であるが、

In Summer Fields

I lie among the tall and wavy grass
And long my wand'ring glances stray above me,
In busy ceaseless hum small creatures pass
Athwart th'enfolding blue that has enwove me.

And many a fair white cloud I watched o'erhead,
As tho' sweet dreams across the blue were driven,
I feel the while as though I long were dead
And mongst the blest were borne along to heaven.


夏の野にて

私は波打つ大草原に横たわり、
視線は空をさまよっている。
虫が忙しく唸りながら、
私を包む青い空を横切って行く。

私は頭上の白く美しい雲を見つめたが、
まるで甘い夢が青空を行くようだ。
私は死んでから長く経って、
祝福された人々とともに神の国に行く。


まだ英訳はある。アメリカの作曲家 Charles Ives は南北戦争で軍楽隊に所属していた父から「プロの音楽家にだけはなるなよ」といわれた。この言い付けを守って、保険屋になり大金持ちになった。彼は多作な日曜作曲家である。

彼は学生時代にドイツ帰りの音楽教師からブラームスの Feldeinsamkeit を見習って作曲しなさいといわれた。渋々作曲したが、良い曲であり、CDも出ている。原典版と英訳版があるが、英訳は次のごとくである。

In Summer Fields

Quite still I lie where green the grass and tall
And gaze above me into depths unbounded,
By voices of the woodland a constant call,
And by the wondrous blue of Heav'n surrounded.

The lovely snow white clouds druft far and wide,
Like silent dreams through deeps of azure wending,
I feel as though I long ago had died,
To drift with them through realms of bliss unending.


夏の野にて

私は静かに緑の草原に横たわり、
果てしなく深い空を見上げてる。
森の絶え間ない呼び声と、
妙なる青空に包まれながら。

雪のように白い雲がはるか彼方に広がり、
静かな夢が紺碧の空を行く。
私はずいぶん以前に死に、雲とともに
永遠の祝福の国へと向かっている。


せっかくの名訳を台無しにしてしまったようだが、ライプチッヒの滝廉太郎やベルリンの山田耕筰に同じ課題が出されたらどうなっていただろう。

Hermann-Allmers-Gesellschaft のサイトには西訳がない。伊訳を機械的に翻訳すれば結構スペイン語もどきの詩が出来るような気がしたが、今はやめておこう。さっぱり自信がないし、文法を理解するには歳を取りすぎた。

Hermann-Allmers-Gesellschaft のサイトを次に記す:

http://www.hermann-allmers.de/index2.html


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事