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イギリスの日記魔のサムエル・ピープスの日記についてはクリスマスのときに紹介した。昨日のJanuary 1662/63 の日記では、彼の弟が膀胱結石で痛がっていると書いてあった。「神よ弟を助けたまえ」と祈っている。ピープス自身若くして膀胱結石の手術を受けている。 March 26, 1658 のことであり、毎年この身の毛のよだつような手術からの生還を祝して宴を設けているので、私も期待して3月26日付けの日記を待つことにしよう。この結石の話はピープスのブログでもっとも興味のある記事の一つであり、コメンターはいつも盛り上がる。当時の医学や生活習慣を知る上で貴重な資料である。
弟がなったのは遺伝的な要素もあるのかもしれないが、兄貴のような食生活をしていたら、結石になっても無理からぬ。とにかく野菜をほとんど食べないで肉ばかり食べている。恐ろしい手術から生還してお祝いに肉をたらふく食べている。
麻酔をかけず、ベッドに縛り付けられ、手術を受けるのである。消毒という観念は17世紀にはなく、その日一番最初の患者だったので、医者の手も道具も比較的きれいだったのだろうというのはあるコメンターの意見。非常に幸運な患者であり、よくショック死せずに生きて帰ってこれたものであるという話やら、賑わしい。事実彼は、この医者の手にかかって帰らぬ人になった人物の葬儀に参列している。
興味のある方、いくら麻酔が発達したといっても誰だって手術を受けたくはないだろう。医療関係者と思われるコメンターの食生活に関する貴重なコメントもあるので、今日掲載してある27日付の日記で stone と書いてあるところをクリックされるとよい。
http://www.pepysdiary.com/
あるいは直接コメントに行くと一杯書き込みがある。
http://www.pepysdiary.com/p/346.php
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