ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

イメージ 1

THE VAGABOND (To an air of Schubert)

GIVE to me the life I love,
Let the lave go by me,
Give the jolly heaven above
And the byway nigh me.
Bed in the bush with stars to see, -
Bread I dip in the river -
There's the life for a man like me,
There's the life for ever.

Let the blow fall soon or late,
Let what will be o'er me;
Give the face of earth around
And the road before me.
Wealth I seek not, hope nor love,
Nor a friend to know me;
All I seek, the heaven above
And the road below me.

Or let autumn fall on me
Where afield I linger,
Silencing the bird on tree,
Biting the blue finger.
White as meal the frosty field -
Warm the fireside haven -
Not to autumn will I yield,
Not to winter even!

Let the blow fall soon or late,
Let what will be o'er me;
Give the face of earth around,
And the road before me.
Wealth I ask not, hope nor love,
Nor a friend to know me;
All I ask, the heaven above
And the road below me.

R.L.Stevenson



放浪者(シューベルトの歌曲によせて)


俺はきままな人生を送りたい、
残リ物を持っていけばいい。
上に陽気な空があり、
近くに小道があればいい。
茂みを床とし、星を眺め、
パンを川の水にひたす。
俺のような男には俺の生き方があり、
いつまでもこの生き方でいい。

そのうち強い風が来るだろう、
なんでも来るがいい。
あたりに地面があり、
行く手に道があればいい。
俺は財も希望も愛も求めない、
身近な友も同様だ。
ただ欲しいのは上の空と
下の道だけだ。

また秋もやって来るだろう、
野をさまようときは
木にとまる鳥は沈黙し、
血の気の失せた指をかみ、
霜が下りた野原は粉のように白くなるが、
俺はたき火で暖をとる。
俺は秋にまけないし、
冬にもまけない。

そのうち強い風が来るだろう、
なんでも来るがいい。
あたりに地面があり、
行く手に道があればいい。
俺は財も希望も愛も求めない、
身近な友も同様だ。
ただ欲しいのは上の空と
下の道だけだ。

スティーブンソン


このスティーブンソンの詩「放浪者」を、エディス・ホールデンが絵日記で10月の詩として書き込んだものである。私は昨年の10月1日のブログに掲載した。

http://blogs.yahoo.co.jp/fminorop34/12736579.html

サブ・タイトルに(シューベルトの歌曲によせて)とあるので暇人は気になったのであるが、私同様ウェブのフォーラムでも気にしているコメントがあった。最初詩の中に迫り来る冬の記述があり、「冬の旅」あたりかなとおもった。一日一日と陽がながくなり、今日も春が近いことを感じさせる。春はいろんな詩が待ち受けている。この自分にかした「冬の旅」の課題に決着とは言わないまでも、一応現在の感想のようなものを報告しておこうと思う。

結論は、この歌曲集の主人公は冬に旅をしてはいるが、このスティーブンソンの詩にインスピレーションを与えたとは思えない。「宝島」の作者は、結核に冒され、44歳の若さで南洋の島で生涯を閉じているが、決してロマン派好みの感傷的な人生を送ってはいない。残された短い人生を自覚したのか、きわめて積極的に、健康のためと信じて、カヌーで友人とフランスの川を旅し、長い船旅をしたりして、生涯旅人であった。


ラジオで聞かされたかもしれないが、意識して聴いたことはない、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の冒頭に、水車小屋を渡り歩く、粉ひき職人の歌があった。「放浪」ではないが、職人の「遍歴」を讃美する詩が、スティーブンソンの「放浪者」に影響したのではないかと思うようになった。


Das Wandern

Das Wandern ist des Mullers Lust,
Das Wandern!
Das mus ein schlechter Muller sein,
Dem niemals fiel das Wandern ein,
Das Wandern.

Vom Wasser haben wir's gelernt,
Vom Wasser!
Das hat nicht Rast bei Tag und Nacht,
Ist stets auf Wanderschaft bedacht,
Das Wasser.

遍歴

遍歴の旅こそ、
遍歴の旅こそ粉ひき職人の喜びだ!
遍歴の旅を、
遍歴の旅を考えたたこともない奴は
粉ひき職人のクズだ。

俺たちは水から
水から教わった!
水はいつも、
水はいつも昼も夜も休むことなく、
遍歴の旅を考えている。


ミューラーの詩の第2詩節までを訳してみた。この詩集も感傷的な最後で終わるという話を聞いているが、主人公は少なくとも第1曲ではスティーブンソン同様に張り切っている。若者は川伝いに旅をし、水車小屋にたどり着き、親方から職を得た。スティーブンソンはフランスのオアーズ川をカヌーで旅している。彼は見習いの粉ひき職人と自分とを重ね合わせたのではないだろうか。水上の旅を好んだスティーブンソンが、シューベルト歌曲によせてといったのはこの曲ではないかというのが私の感想である。

全1ページ

[1]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事