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早發白帝城
朝辭白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿聲啼不盡
輕舟己過萬重山
李白
朝に白帝を辞す 彩雲の間
千里の江陵 一日に還る
両岸の猿声 啼いて盡きず
軽舟已に過ぐ 万重の山
Leaving the Baidi Wall
Purple was the morn when I left the clouded Wall behind.
The torrents lead me hundreds miles far away to Jingling.
Between dark cliffs the gorge echoed monkeys shrieking.
Mount after mount my boat was sailing before a fair wind.
Li Po
相も変らぬ韻遊びであるが、昨晩考え続けてここらで当分考えないことにした。起承転結という絶句の作法が分かってはいるわけではないが、一応時間の経過と場面の変化を表したつもりである。この一年で覚えたことの一つに詩の世界では wind はウィンドだけではなく、ワインドとも読むことができるということである。すなわち behind と wind は対になるということである。
内心三行目の猿の鳴き声で、昼なお暗き秘境を表現したかった。この行に拘ったために振り回された感じである。四行目は少し川幅が広くなったことを、原作にはないが、順風を登場させ、帆をはってスピード感を出させたつもりである。一行目は少しましになっただろうか。出だしが肝心であるが、現段階ではこれ以上は望めない。二行目は弱いし改善の余地があるが、しばらく凍結することにしよう。
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