ヘ短調作品34

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聖ヨハネ祭

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日の長さが頂点に達し、太陽がこれからは小さくなっていく夏至の夜。ヨーロッパの異教徒は太陽を励ますべく、火をたいてまつった。キリスト教会はこの異教の祭りの日を聖書のルカ伝をもとに夏至の日を洗礼者聖ヨハネの誕生の日とした。私はかって大原美術館で丘の上で火を燃やす光景を描いた絵を見たのだが、画家の名前を忘れてしまった。写真は北欧のボンファイアの光景で、以下の内容とは一致しないが、丘だけではなく、街角でも火をたいて飲み騒ぐ祭りの光景は聞いたことがある。17世紀初頭のロンドンの光景であるが、シェークスピアの「真夏の夜の夢」とはだいぶ趣が違う。


The goodly buildings that till then did hide
Their rich array, open'd their windows wide,
Where kings, great peers, and many a noble dame,
Whose bright pearl-glittering robes did mock the flame
Of the night's burning lights, did sit to see
How every senator in his degree,
Adorn'd with shining gold and purple weeds,
And stately mounted on rich-trapped steeds,
Their guard attending, through the streets did ride,
Before their foot-bands, graced with glittering pride
Of rich-gilt arms, whose glory did present
A sunshine to the eye, as if it meant,
Among the cresset lights shot up on high,
To chase dark night for over from the sky;
While in the streets the sticklers to and fro,
To keep decorum, still did come and go,
Where tables set were plentifully spread,
And at each door neighbour with neighbour fed.'

それまで華麗な内部を隠していた
豪華な建物が窓を開いた。
王家の人、大貴族、高貴な婦人の方々、
その真珠のきらめく華麗な衣装は夜を焦がす
炎の光をあざむくばかり、
人々が眺めるは、元老たちの身分に応じて
光輝く黄金や紫の草で染めた衣装を着飾り、
見事な馬具をつけ、堂々と馬にまたがる様子。
お供の者は馬に乗り街を練り歩き、
足の飾りには、誇り高き金色の紋章で
飾られてはきらめき、その輝きは、
暗闇を空から追い出さんと
高く掲げられたたいまつの中でも、
本当に、太陽の光と見まがうばかり。
街にはうるさい連中があちこち
作法を守れと行ったりきたり、まだうろうろしている。
テーブルの上にはたくさん並べられ
ドアの前では隣同士がもてなしているというのに。

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