ヘ短調作品34

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アンソニー・トマシーニ記者のバイロイト便りその2が今日届いた。まだ「指輪」全体の評価の記事は彼が今タイプしているのだろうが、バイロイトのティケットからバイロイトの最高権力者の座をめぐる人間どもの争いについての報告である。

人間たちのワグナーのヴァルハラ城での相克

バイロイト、7月30日 ― 先日当地のワグナー音楽祭の記事で、これはnytimes.comでまだ読めるが、この最も排他的な国際音楽祭のティケットの需要について書いた。7年間の待ちはざらである。

私は読者のエヴェリン・ロネルから直接聞いた。彼女は元歌手であり、ニューヨーク・ワグナー協会の熱心な会員である。彼女は11年待ってほとんどあきらめていた。10年連続申し込んだのち、彼女はバイロイトの市顧問になんとかならぬかと懇願した。この人は彼女の次回の購入申し込みはうまくいくだろうと保証してくれた。ミズ・ロネルによれば、またも何の知らせもないとのことである。バイロイトの旅行券を購入した。それでも彼女は、「今では、ワグナーの神殿に一度も行かずに墓場に行きそうですよ。」

ミズ・ロネルがこの祝祭劇場を神殿と呼ぶのは当を得ている。ここ何年もワグナーのオペラはほかのオペラ劇場で上演されているし、できばえもずっといい場合もある。でも各地のワグナー愛好者は少なくとも一度はバイロイトに行くのが与えられた使命であると思っている。

土曜日の「ジークフリート」の休憩時間中に、私は8歳のときからワグナー派だったというイギリスの女性とお話をした。バイロイトでオペラを見るのに7年待っていたのでは齢を取りすぎてしまうと思ったそうである。そこでドイツの業者と契約したが、その業者は「指輪」の中価格の席を一枚売ってくれたそうであるが、ティケット価格の十倍だった。彼女は7500ドル払ったのである。

この謎ははしょることにして、バイロイトのワグナーを聴く究極の場所という評判は二つの遺産によっている。一つは祝祭劇場そのものである。この建物はワグナーの革新的作品を上演するための理想的環境を提供すべくワグナー自身が設計している。セールス・ポイントのもう一つの要素は、この音楽祭は同族による企画である。この点は、1883年のワグナー死後、音楽祭の管理は彼のすざまじい未亡人コジマの手に渡って以来、ずっと議論されてきた。

しかし、ワグナーのオペラ劇場、「緑の丘の劇場」と呼ばれてきたが、オペラの世界ではたしかに見事なものである。席の数は1900であるが、それ以上にくつろいだ雰囲気がある。通路はなく、硬材でできた、肘掛けのない席がギリシャの円形劇場のように並んでいる。各席から舞台の全景が眺められる。さらにワグナーの思い切った革新は一部が覆われたオーケストラ・ピットである。オーケストラの音が舞台に戻し、舞台でこの音が声と混ざり合い、劇場に鳴りひびくのである。

このピットはややこしい。演奏者は巨大な階段のような6つの段で演奏する。ブラスや打楽器は最下段で、弦は最上段である。いつも息苦しく、音量は演奏者には大きく響くが、指揮者は自分に聴こえる音は無視し、彼の直感で音量が聴衆席にどう響いているかを判断し、バランスをとらなくてはいけない。

しかしホールの音楽は驚くべきものである。バイロイトのワグナー管弦楽ほどすばらしいものはない。フォルティシモを鳴らすのは逆効果である。音が自然に拡散し、暖かみがあり、浸みわたる。

ワグナーは歌手が管弦楽にむけて発声しやすいように設計したのである。そこで演奏されてはじめて、オペラは彼が呼ぶところの楽劇になる。

「ワルキューレ」の第二幕のウォータンの「語り」を例にとろう。静かに、ゆっくりと、苦しみのフレーズで、この苦悩する神が最愛の娘ブリュンヒルデに、指輪の強奪と破滅的な野望の悲しいすべての物語を語る場面である。ウォータンの「語り」は「指輪」全体では空白の部分に思えるときがある。この劇場ではそうではない。ファルク・シュトルックマンが、クリスチャン・ティーレマン指揮の管弦楽に支持されて ― 励まされてというべきかもしれないが ― 歌った。みなが一語一語にしがみついた。

その他の名声の根拠、すなわち音楽祭がワグナー家でまもられているという点についてはどうだろうか。同族が発行している新聞の従業員がいうような利点は確かにあるであろう。どの分野においても、このような企業には、相続者の周囲には新しい視点と政策全般を問い直す強い人物がいなければいけない。

第二次大戦後、ワグナーの孫ウィーラント・ワグナーは、音楽祭から彼の母であるウィニフレットの結びつきを断ち切ろうと努力した。ウィニフレットは、ワグナーの義理の娘であり、ヒトラー支持を頑として反省しなかった。そのためワグナーの作品を急進的な概念再構成の温床にしようとした。ウィーラントは先見性のある音楽監督であり、彼の抽象的な演出は世界中の舞台に影響を与えた。

彼が1966年に死んだ後、音楽祭の全権は彼の弟、ヴォルフガンク・ワグナーに移行した。彼は8月30日で87歳になるが、依然その重責にある。彼の良いところは、自身の音楽監督としての限界を認めたことである。彼は多くの前衛的音楽監督をバイロイトに招いた。

彼の選択は厳しい批判にさらされたこともあったが、他は賞賛された。すなわち、1976年には、パトリス・シェローの「指輪」100周年の演出、ピエール・ブーレーズ指揮はDVDになったもので最もいいできだと思う。

しかし最近では、音楽祭はお家騒動の温床になっている。ワグナー氏は二度目の結婚で1978年に生まれた娘カタリナに跡を継がせたいと思っている。これはワグナー財団の決定事項であるが、財団には一族が一杯いる。

ワグナー氏在職中のもっとも不可思議な側面は彼の配役の選択である。私が聴いた「タンホイザー」ではダイナミックなティールマン氏がピットにいたが、並以下の歌手が何人か舞台上にいた。

ワグナー家が本当に音楽祭を新しい観点から揺り動かそうという気があるならば、私には一つ提案がある。時々は、他の作曲家の作品を演奏してみてはどうか。ワグナーを感動させた作品、たとえばベートーベンの「フィデリオ」とか彼がいなくては生まれえなかった作品、たとえばシェーンベルクの「モーゼスとアーロン」とかを彼が建てた劇場で演奏するもである。

バイロイトのアコースティックを念頭に置いた新しい楽劇の作曲を依頼するとか。冒涜行為であることはわかっている。現状破壊主義者ワグナーを顕彰するに他に方法があろうか。

八月

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Fairest of months! ripe Summer's Queen
The hey-day of the year
With robes that gleam with sunny sheen,
Sweet August doth appear.

Miller

もっとも美しい月!豊穣の夏の女王
一年の盛り
陽に輝く衣を身にまとい
香しき八月が登場する。

ミラー


Now westlin winds and slaught'ring guns
Bring Autumn's pleasant weather;
The gorcock springs on whirring wings
Amang the blooming heather:
Now waving grain, wide o'er the plain,
Delights the weary farmer;
The moon shines bright, as I rove by night
To muse upon my charmer.

Burns

西風と猟銃の音とともに
秋の快い気候がやってくる。
雷鳥は花咲くヒースの中を
翼を鳴らして飛び跳ねる。
麦畑一面に穂が波打ち
疲れた農夫は歓喜する。
煌々と照る月の夜をさまよい
私は魅惑の女を想う。

バーンズ


われわれにはスコットの夏の方があっているのかもしれない。

There is no breeze upon the fern.
No ripple on the lake,
Upon her eyrie nods the erne,
The dear has sought the brake:
The small bird will not sing aloud
The springing trout lies still,
So darkly looms yon thunder clouds,
That swathes as with a purple shroud
Ben Ledi's distant hill:

Scott

風はそよともシダに吹かず、
さざ波一つ湖上にはなく、
鷲は巣でうたた寝し、
鹿はくさむらを求める。
小鳥は小声で鳴き、
はらみ鱒は静かに横たわり、
そこへ雷雲が彼方にひそやかに現れ、
レディ山の遠き丘を絢爛たる衣で覆う。

スコット

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