ヘ短調作品34

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音楽の歴史で20世紀はいつから始まったのだろう。1894年のドビッシーの「牧神」からか、1913年の「春の祭典」だろうか。日本での20世紀はいつからだろう。プロコフィエフがシベリア鉄道と日本を経由したときに横浜でピアノ演奏会を開いたときに聴きに行った人はたしかにいる。しかし多くの日本人にとって20世紀は1945年に始まったのではないだろうか。私の20世紀は1960年ぐらいからである。

NHKでは「現代音楽の時間」という放送があって、私もありがたがって聴いていたものである。その中に戦後の音楽に多大な影響を与えたウェーベルンの名前があったことははっきり記憶している。

昨年の九月に投稿すればきりがよかったのだが、本日9月15日は(フォン)ウェーベルンの61年目の命日である。昨年九月は死後60年で国際学会があったようである。タイミングを失したようである。

(フォン)と括弧してあるのは、第一次大戦後貴族の家系であることを示すフォンという名前の一部というか、身分を表すタイトルが禁止からという話を聞いた。ウェーベルンはこのフォンに格別の愛着と誇りを持っていたから、人々は彼の気持ちを思いやってフォンに括弧をつけて呼んであげたという話がある。

また彼はシャイな人でフォンをつけて呼ばれるのをいやがっていたから、フォンに括弧をつけてあげたという話もある。

どちらが正しいのか、オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊後の民主化の流れには無知な私である。おそらくどちらも正しいのかも知れない。だれでもそうだが、ウェーベルンも誇りと羞恥心を併せ持っていただろう。

新ウィーン楽派のシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの三人の運命。伝記作家にはいくらでもネタがある。ユダヤ人シェーンベルクのアメリカへの亡命とその後の活躍、ベルクの複雑な女性関係は作者も読者もあきさせないだろう。

ウェーベルンの人生を書くのは、伝記作家には気が重い作業であったろう。何一つ順調に人生が運んでいない。まず従妹との結婚は教会がすんなり認めなかった。ようやく結婚し、指揮者の仕事にありついたと思ったら、ヒトラーの台頭で職を失い、どん底の生活を送る。

終戦間近の1945年初頭には、最愛の息子を兵隊にとられ、東部戦線に送られる。飛行機の機銃掃射を受け、列車の中であえなく戦死する。

終戦をむかえるが、映画の「第三の男」に出てくるような混乱のウィーンをさり、ザルツブルク州の田舎の町ミッタージルに住む娘の家に行く。

あいにく娘の婿さんは親衛隊くずれの男であった。彼はヤミ市で家族を養っていた。たんに徴兵された一兵士ならともかく、親衛隊だった男のヤミ市商売には占領軍の追求が厳しかったのかもしれない。彼は投獄された。

そんな失意の中、彼は婿さんがヤミ市で仕入れたタバコであろうか、ちょっと外に出てマッチで火をつけてタバコを吸おうとした。それをヤミ市の取引の合図と勘違いしたアメリカ兵が銃撃して彼は死亡した。

昨年タイミングを失したといったが、BBCの Radio 3のアーカイブがあった。彼はBBC交響楽団の指揮者をしたこともあって、この追悼プログラムが組まれたのであろう。英語のおしゃべりも含めて3時間ぐらいの番組である。昨年9月15日にBBCの Webern Dayのプログラムを聞くことが出来る。

下のサイトを開くとシェーンベルク作かどうか定かではないが、彼の肖像画が出てくる。その左に Listen again to Webern Day ‘s evening broadcast というメッセージがある。そこの音声マークを押してもらうと放送が聞ける。他の音声マークもあるから注意していただきたい。それを押すと2006年9月15日の放送になる。

http://www.bbc.co.uk/radio3/classical/webernday.shtml

ウェーベルンの曲は短いので全集をCDで買ってもしれているが、この放送も悪くはない。


写真はウェーベルンが悲劇的な死をとげた地である。こんなのどかな田舎町にアメリカ兵が追跡にきたのかと思うが、ここは本来マーケットの町である。ここにねらいをつけたのは当然かもしれない。ウェーベルンは危険な都市ウィーンから危険な田舎町に引っ越したのである。

民謡 -- リルケ

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VOLKSWEISE

Mich rührt so sehr
böhmischen Volkesweise,
schleicht sie ins Herz sich leise,
macht sie es schwer.

Wenn ein Kind sacht
singt beim Kartoffeljäten,
klingt dir sein Lied im späten
Traum noch der Nacht.

Magst du auch sein
weit über Land gefahren,
fällt es dir doch nach Jahren
stets wieder ein.

Rilke



民謡

ボヘミアの民謡は
僕をひどく感動させ
心の中へ忍びこんで
心を重く悲しくさせる

ひとりの子供が、馬鈴薯畑の雑草を抜きながら
かすかに歌っているのを聴くと
その歌が 後で
夢の中で聞こえるのだ。

国を出て
遠いところを旅していても
長い年月が過ぎた後に
またしてもふと思い出す。

リルケ


Folksong

A Bohemian folksong did stir
Me and stole
Into my soul,
When I felt my heart heavier.

I heard a boy sing in a soft tone
Weeding in a potato plot.
I have heard him sing alone
In dreams as often as not.

During my long stay
Overseas far away
I happen to croon
My old tune.

Rilke


これは私が学生時代に読んで好きになった詩である。一昨日図書館でリルケ詩集を借りてきた。この詩がすぐに目につき、懐かしかった。今回はほんの試作品である。原詩は韻の形式がきれいに統一されている。私の英訳詩は形式が統一されていない。今日が出発点である。

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