ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

白樺 -- フロスト

イメージ 1

「今日の詩」の選者は昨日、これで200通のメールを送ったと言ってきた。まだまだ終わったわけではないが、しばらく休憩するとのことである。私も実はホットしている。この企画が始まってからやくし始めたわけではないが、200通には程遠い。彼女の休憩中に多少は処分しておこうと思った。

今まで訳していない詩の中から重要と思われるのを探してみた。この選者はディキンソンを盛んに送ってくるが、国民的人気詩人フロストの詩はわずかである。その中からしばしば評判になっている「白樺」を訳すことにした。

Birches

When I see birches bend to left and right
Across the lines of straighter darker trees,
I like to think some boy's been swinging them.
But swinging doesn't bend them down to stay.
Ice-storms do that. Often you must have seen them
Loaded with ice a sunny winter morning
After a rain. They click upon themselves
As the breeze rises, and turn many-colored
As the stir cracks and crazes their enamel.
Soon the sun's warmth makes them shed crystal shells
Shattering and avalanching on the snow-crust
Such heaps of broken glass to sweep away
You'd think the inner dome of heaven had fallen.
They are dragged to the withered bracken by the load,
And they seem not to break; though once they are bowed
So low for long, they never right themselves:
You may see their trunks arching in the woods
Years afterwards, trailing their leaves on the ground
Like girls on hands and knees that throw their hair
Before them over their heads to dry in the sun.

Robert Frost


白樺

黒い樹々は直立しているのに
白樺は右や左に曲がっている
男の子が揺すっているのかと思うが
曲がったままはあり得ないから
冷たい嵐だ。雨が上がりの冬の朝
氷の付いた白樺を見たでしょう。
微風で白樺はカチッと音を立て
一押しで表面にひび割れを作り
白樺は様々な色彩を放つ。
気温が上がり、水晶の破片が
雪面に崩れ落ちて散らばり
あたり一面のガラスの破片で
空の天井が落ちてきたかと思う。
白樺は重みで枯シダにのしかかるが
折れた様子はない。長い間低く
曲がったままで戻ろうとはしない。
森でアーチになった幹が長い間に
葉が地面についているのを見るが
まるで女の子が四つん這いになり
髪を垂らし日光で乾かしている様だ。

フロスト

お手をどうぞ -- ヘッセ

イメージ 1

今日のドイツ語の詩はヘルマン・ヘッセの「お手をどうぞ」である。別に何の説明もいらない。あえて言うならば、初恋は成らすということか。


Bitte

Wenn du die kleine Hand mir gibst,
Die so viel Ungesagtes sagt,
Hab ich dich jemals dann gefragt,
Ob du mich liebst?

Ich will ja nicht, daß du mich liebst,
Will nur, daß ich dich nahe weiß
Und daß du manchmal stumm und leis
Die Hand mir gibst.

Hermann Hesse


お手をどうぞ

何も言わずに多くを語る
君の手を拝借するときに
僕を愛しているかいと
必ず僕は尋ねてきた。

僕はもう君の愛を望まず
ただ君を身近に知りたい
そして時には黙って優しく
手を差し出してほしいだけ。

ヘルマン・ヘッセ

イメージ 1

49.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

[ライプツィッヒ]、1878年12月13日

 親愛なる友へ

  わたしは長く待ちわびたピアノの作品を送っていただきながら、一言のお礼も言わないまま今日を迎えました。そのせいで、わたし自身もその通りと思っていま すが、恥知らずと非難してみえるのではないでしょうか。本当にわたしは、プードルのように恥じ入り、あなたが一生手紙を下さらないのではないかと、何といったらよいのか、ただひたすら恐縮しております。もちろん、わたしは言い訳を何ヤードでも繰り出して、自分を正当化できるかもしれませんが、そう はしたくありません。かかる怠慢には適切な言い訳はありませんから。こうして、わたしは自分の罪を意識しております。あなたのお許し、免罪、恩赦その他すべてをお願いするものです。

 ご存じのように、これらの大事な作品は写譜職人のところにあります。ライプツィッヒの写譜職人は仕事が遅いのです。でも明日には送り返します。ロ短調(1)(訳注1)のものは、練習してみると、なんとも楽しいものですから、わたしが取っておき、わたしの代わりにイギリスのお友だち(2)に写譜してもらっています。でも言っておきますが、わたしには、何処を探してもいない、すてきなイギリスの女の子がついています。

  さてバイオリン・コンチェルトは本当にまだ完成していないのですか。そのことを嘆く声をユトレヒトから聞きましたが、それは信じるつもりはありません。仕 上げる前に約束するなんてあなたらしくもないですから。あなたはアルノルドシュタインでわたしたちにちゃんと約束されました。ああ、あの眠気を誘う、懐かしのアルノルドシュタイン。そこでは対位法を楽しむ時間がいっぱいありました。ここでは料理と雑役を交互に繰り返しています。家政の恐るべき重荷がわたしの肩にのしかかり、ちょっとした息抜きにピアノの前にすわっています。いろんな理由で、わたしは一月を待ちこがれています。料理のできる人が来てくれて、 正常に戻りたいものです。コンチェルト持参は問題ではありません。とにかくいらっしゃいませんか。さてここらで止めなくては。ロ短調の写譜職人さんが休ませてくれません。あなたが美しいものをみたければ、最後の8小節をご覧なさい。わたしたちは飽きることなく、繰り返し演奏しました。

 わたしはまもなく、これらの曲を演奏しに、ユトレヒトのエンゲルマン家に行く予定です。はじめてエンマを出し抜けるとはなんという勝利の快感。

わたしの現在と未来永劫のお気に入りは嬰へ単調(3)です。わたしはそれを正確に理解していて、ピアニストの端くれであるからには、妙なる演奏ができると自負しています。

 ではさようなら。わたしが悪かったものですから、嬰ハ単調(4)もロマンスも頂けないことを承知しております。

 ハインリッヒ(彼は仕事で大変忙しくしています)からよろしくとのことです。エセル・スミスからも。彼女は大変美しいガボットとサラバンドを作曲しています。わたしたちは心待ちしていますので、あなたの訪問のときをお知らせください。

忠実なあなたのヘルツォーゲンベルゲより




(1)カプリッチォ、作品76第2曲。

(2)エセル・スマイス。

(3)作品76第1曲。

(4)作品76第5曲。

訳者注

1. ロ短調のカプリッチォは以前にも紹介したイヴォ・ポロレチの演奏である。



2.ケンプの試聴版でよければ

全1ページ

[1]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事