ヘ短調作品34

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「今日の詩」はホイットマンの「ああ船長!船長!」である。アメリカ人なら誰でも知っている有名な詩である。苦難の末、ようやく南北戦争に勝利したが、凶弾に倒れたリンカーン大統領を追悼する詩である。この詩は大統領の暗殺後直ちに執筆され、出版予定の「草の葉」に一枚追加される形で一般に公開された。大統領は苦難の航海を終えて帰還する船長として、話者は船長を敬愛する船員として描かれている。

ホイットマンは志願して無報酬の看護兵になった。直接リンカーンと会うことはなかったが、傷病兵を見舞う彼をしばしば見ていたという。

O Captain! My Captain!

O Captain! my Captain! our fearful trip is done;
The ship has weather'd every rack, the prize we sought is won;
The port is near, the bells I hear, the people all exulting,
While follow eyes the steady keel, the vessel grim and daring:
But O heart! heart! heart!
O the bleeding drops of red,
Where on the deck my Captain lies,
Fallen cold and dead.

O Captain! my Captain! rise up and hear the bells;
Rise up--for you the flag is flung--for you the bugle trills;
For you bouquets and ribbon'd wreaths--for you the shores a-crowding;
For you they call, the swaying mass, their eager faces turning;
Here Captain! dear father!
This arm beneath your head;
It is some dream that on the deck,
You've fallen cold and dead.

My Captain does not answer, his lips are pale and still;
My father does not feel my arm, he has no pulse nor will;
The ship is anchor'd safe and sound, its voyage closed and done;
From fearful trip, the victor ship, comes in with object won;
Exult, O shores, and ring, O bells!
But I, with mournful tread,
Walk the deck my Captain lies,
Fallen cold and dead.

Walt Whitman


ああ船長!船長!

ああ船長!船長!恐ろしい航海は終わりました。
船はあらゆる苦難を乗り切り、目的は達成されました。
港に近づき、鐘は一斉に鳴り、群衆は歓喜しています。
皆の目は頑丈なキール、頑強で勇敢な船体を見つめています。
だが何という!何という!何という!
真っ赤な血が滴る中で
船長は横たわり
死んで冷たくなっている。

ああ船長!船長!起き上がって、どうか鐘の音を聞いて下さい。
起き上がって − 貴方のために旗が振られ − 貴方のためにラッパが鳴っています。
貴方のために花束と花輪が − 貴方のために海岸は群衆で一杯です。
船長!わが父!
貴方の頭をこの腕が支えています。
悪夢だ!貴方は甲板の上で
死んで冷たくなっている。

船長は応えてくれず、唇は白く閉じたまま。
わが父は私の腕を感じず、脈も最後の言葉もない。
船は無事に錨を下ろし、航海は終わりました。
勝利の船は目的を達成して、恐ろしい航海から帰還しました。
ああ岸は歓呼せよ、鐘は鳴り響け!
だが私は、悲しい足取りで
甲板を歩く。わが船長は
死んで冷たくなっている。

ホイットマン

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今日のドイツの詩はトラークルの「夢見るセバスチャン」の第8部である。この詩のタイトルは「夢見るセバスチャン」であり、彼が詩集の代表作と位置づけたものであろうか。窓の勉強でよく知らないが、今までの詩の中で最も長い詩である。この詩を読むために7部の詩を読んできたようなものであろうが、今日の訳詩は出来が良くない。

私が今トラークルに集中しているのは、彼の近代性に魅せられただけではない。彼の詩は印象の断片をつなぎ合わせたものであり、私のように、ドイツ語の文法を忘れてしまった老人の教材としては優れている。退屈しないで文法の学習ができる。

彼の作品には、これまでの詩人には登場しない色彩が登場するが、すでに近代の画家たちは好きな絵の具を駆使して、視覚からは程遠い画像を構成している。トラークルの色彩に驚くことはない。ただ断片的な光景を絵画鑑賞のつもりで読めばよいと考えている。だが今回は私の文法知識がまだまだであることを思い知らされた。

なおこの詩はトラークルの友人であり、ウィーンで活躍した建築家アドルフ・ロースに献呈されているが、彼の幼年時代を語っているわけではない。彼はドイツ表現主義の画家ココシュカたちとも親交があった前衛的な建築家である。

Sebastian im Traum

Für Adolf Loos

Mutter trug das Kindlein im weißen Mond,
Im Schatten des Nußbaums, uralten Hollunders,
Trunken vom Safte des Mohns, der Klage der Drossel;
Und stille
Neigte in Mitleid sich über jene ein bärtiges Antlitz

Leise im Dunkel des Fensters; und altes Hausgerät
Der Väter
Lag im Verfall; Liebe und herbstliche Träumerei.

Also dunkel der Tag des Jahrs, traurige Kindheit,
Da der Knabe leise zu kühlen Wassern, silbernen Fischen hinabstieg,
Ruh und Antlitz;
Da er steinern sich vor rasende Rappen warf,
In grauer Nacht sein Stern über ihn kam;

Oder wenn er an der frierenden Hand der Mutter
Abends über Sankt Peters herbstlichen Friedhof ging,
Ein zarter Leichnam stille im Dunkel der Kammer lag
Und jener die kalten Lider über ihn aufhob.

Er aber war ein kleiner Vogel im kahlen Geist,
Die Glocke lang im Abendnovember,
Des Vaters Stille, da er im Schlaf die dämmernde Wendeltreppe hinabstieg.
2
Frieden der Seele. Einsamer Winterabend,
Die dunklen Gestalten der Hirten am alten Weiher;
Kindlein in der Hütte von Stroh; o wie leise
Sank in schwarzem Fieber das Antlitz hin.
Heilige Nacht.

Oder wenn er an der harten Hand des Vaters
Stille den finstern Kalvarienberg hinanstieg
Und in dämmernden Felsennischen
Die blaue Gestalt des Menschen durch seine Legende ging,
Aus der Wunde unter dem Herzen purpurn das Blut rann.
O wie leise stand in dunkler Seele das Kreuz auf.

Liebe; da in schwarzen Winkeln der Schnee schmolz,
Ein blaues Lüftchen sich heiter im alten Hollunder fing,
In dem Schattengewölbe des Nußbaums;
Und dem Knaben leise sein rosiger Engel erschien.

Freude; da in kühlen Zimmern eine Abendsonate erklang,
Im braunen Holzgebälk
Ein blauer Falter aus der silbernen Puppe kroch.

O die Nähe des Todes. In steinerner Mauer
Neigte sich ein gelbes Haupt, schweigend das Kind,
Da in jenem März der Mond verfiel.
3
Rosige Osterglocke im Grabgewölbe der Nacht
Und die Silberstimmen der Sterne,
Daß in Schauern ein dunkler Wahnsinn von der Stirne des Schläfers sank.

O wie stille ein Gang den blauen Floß hinab
Vergessenes sinnend, da im grünen Geäst
Die Drossel ein Fremdes in den Untergang rief.

Oder wenn er an der knöchernen Hand des Greisen
Abends vor die verfallene Mauer der Stadt ging
Und jener in schwarzem Mantel ein rosiges Kindlein trug,
Im Schatten des Nußbaums der Geist des Bösen erschien.

Tasten über die grünen Stufen des Sommers. O wie leise
Verfiel der Garten in der braunen Stille des Herbstes,
Duft und Schwermut des alten Hollunders,
Da in Sebastians Schatten die Silberstimme des Engels erstarb.

Trakl


夢見るセバスチャン

アドルフ・ロースに

1.
白き月に胡桃の樹と古いニハトコの陰に
子供を抱いた母親
ケシの汁に酔いたるツグミの嘆き。
そして静かに
母親を哀れみ、髭の男が頭を下げた。

窓の闇に静かに。父親の
古き家具は
倒れたまま。秋の懐かしき夢想。

かの暗き年の日、悲しき幼年時代
少年が冷たき水、銀色の魚に降りたるときの
安息と顔。
彼は石のごとく、狂った黒馬に立ちはだかったのは
灰色の夜に彼の星が彼の上に来たるとき。

彼が母親の凍れる手を握り
秋の夕暮れに聖ペテロの墓地に行ったとき
脆き遺骸が納骨堂の闇に横たわり
遺骸が冷たき瞼を彼に上げしとき。

不毛の精神に向かう小さき鳥の彼
十一月の夕暮れの鐘
父の静寂、父は眠りつつ黄昏の螺旋階段を降りた。

2
魂の平安。孤独な冬の夜
古き沼の羊飼いの暗き姿。
藁小屋の子供。ああ顔は
微かに黒き熱に倒れゆく。
聖なる夜。

この子が父の硬き手を握り
静かに暗きゴルゴダの丘に昇り
石壁の窪みに
人々の青き姿が彼の伝説を通ったとき
暗き心に十字架が静かに浮かんだ。

愛。雪が黒き隅に溶け
青き微風が陽気に古きニハトコを揺すり
胡桃の樹に陰る天蓋から
薔薇色の天使が子供に姿を見せた。

平安。冷たき部屋に夕暮れのソナタが響くとき
青き木の梁に向かい
青き蝶が一羽、銀の蛹から這い出した。

ああ間近き死。石の壁に
黄色き頭が傾き、沈黙する子供
月はその三月に崩れた。

3
夜の墓場の天井に響く、復活祭の薔薇色の鐘の音と
星の銀色の声
眠れる人の暗き狂気が天蓋に沈んだ。

忘却を感じ青き筏の下りの
何と静けき、緑の叢に向かい
ツグミが滅び行く人に呼びかけた。

彼が白髪の老人の骨ばった手を握り
崩れ落ちた城壁の前を通ったら夕暮れ時
黒きマントに薔薇色の幼児を抱きし女に
悪霊が胡桃の木の陰に姿を現した。

夏の緑の程度の感触。ああ、秋の褐色の静寂に
崩れる庭のなんと静けき
古きニハトコの香りと憂愁
天使の銀の声はセバスチャンの陰に消滅した。

トラークル

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82.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

〔ライプツィッヒ、1881年2月24日〕

 親愛なる友へ

  ミセス・マクファーレンのおかげでずいぶん得をしました。カノンはわたしが全部きれいに写譜しましたが、エンハーモニクが利いています。これが本式に歌わ れるのが待たれます。お友達がまず解かなければいけないので、今のところ不可能です。テノールが最初にくる事を教えてくれたのですか。このせいでずいぶん 易しい問題になってしまいました。

 フリッチュは「ライプツィッヒ・アルバムから」に何か印刷できる見込みで大喜びです。カギは彼に与えてください。

  短かったですが、すてきなお手紙ありがとう。喜んで足しげく来て、どんなことでも我慢しますということを聞いて感動しました。わたしたちが言葉に託す以上 のことを言ってくれております。あなたが他所で大歓迎を受けていることを耳にするたびに、わたしたちは悲しくて恥ずかしく、うらやましい思いをしました。

 これまでのご好意に報いるべきですが、さらに約束された数曲をお願いしてよいでしょうか。N__ 夫妻はほとんど楽譜を持っていません。あなたは書庫に行ってあなたに忠実なこの良き人たちに差し上げるといいました。あなたは思い出させる役をわたしに仰 せ付けられましたから、今申し上げます。あなたが余分に持っているものを彼らに預けてはどうでしょうか。どんなものでも、レクイエムとかのデュエット版で も大歓迎、欲しがると思います。二台のピアノ用に編曲したへ単調の五重奏曲をぜひとも欲しがっています。分けてさし上げたら、大喜びされるはずです。あな たはカノンがもう数曲あるように言われましたが、喜んでいただきます。(わたくしの趣味が、あなた様の記憶を呼び戻すことであるとお考えでしょうか。でしたら、ご賢察の上、この権限を厳かにわたくしにお認めくださいませ)。わたしたちは19日 に、第二回バッハ・コンサートを催し、賞賛されましたが、はたして品位のあるものであったか疑問を感じ始めました。驚いたことに、誰もわたしたちと同じよ うに感じた人はいないことはたしかです。コーラスとオーケストラは一層熱心でした。でも、オーボエ奏者のヒンケは「いかに震え慄き(Wie zittern und beben )」を心惑わすように演奏し、トランペットのハイCは「かくて戦いは起これり(Es erhub sich ein Streit )」の演奏中に教会中に鳴り響きました。D__夫妻と仲間たちも静かでした。非常に楽しかったようで、後でもう一度聞いてみたいと言いました。これで35番目のカンタータになりましたが、わたしたちはまだ若いのです。もう貴族テスト(1)を3つ も余分にパスしたことになります。でも独奏者はいつも悩みの種です。独奏者気質がしみこんで、文句が多くて自分本位です。音楽面が非常に遅れています…精 神の空しさといらだちが底流にあり、純粋の幸福感がほとんどないので、自分自身を考え、自分自身を計ってみるとき、わたしは恥ずかしい限りです。幸福にな るために一体何を求めてやってきたのでしょう。

  あなたは時間がないことを承知していますし、ここで止めたいと思います。そういたしますが、最後に言わせていただきます。わたしたち夫婦が人生における愛 と美のすべて判断するときに思い出すことは、わたしたちにはあなたがあり、あなたの音楽と愛情を楽しむことができるということです。

エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクより



(1)貴族になるための32の家柄テスト。(英訳者注)

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